“阿波おどり”で活気取り戻そう 繁華街でイベント 徳島

新型コロナウイルスの影響で夏の阿波おどりが中止になった徳島市で、繁華街を会場に踊りを楽しむイベントが、感染対策を実施したうえで開かれました。

この「阿波MATSURI」は、徳島市内の飲食店などで作る団体が活気を取り戻そうと繁華街で企画し、会場の入り口では検温や消毒を行ったほか、スタッフもマスクや手袋を着用するなど感染対策を徹底しました。

そして、特設の舞台上には「連」と呼ばれるさまざまなグループから踊り手が繰り出し、「ぞめき」と呼ばれる特有のお囃子が鳴り響く中、一定の間隔を空けながらも情熱的な踊りを繰り広げました。

毎年8月に4日間にわたって行われる徳島市の阿波おどりは、新型コロナウイルスの影響で中止となり、その後も大規模なイベントは行われていません。

こうした中、観客たちは周辺のテーブルに座り、踊りとともに出店の食事を楽しむなど、祭りの雰囲気を楽しんでいました。

訪れた徳島市の30代の男性は「自分の子どもに阿波おどりを見せるために来ました。盛り上がっていて楽しいです」と話していました。

企画した「徳島市飲食店コロナ対策協議委員会」の中谷吉範代表は「阿波おどりが中止になり繁華街にも元気がなかった。今後もイベントを続け、より多くの人たちに参加してもらえるような環境整備をしていきたい」と話していました。