“1日で10万人”アメリカ 新型コロナ新規感染者 過去最多に

新型コロナウイルスの感染が再び拡大しつつあるアメリカでは、新たに報告された1日の感染者数がおよそ10万人と、これまでで最も多くなりました。特に中西部や南部で深刻な状況が続いていて、東部ニューヨーク州は州外からの旅行者に原則、ウイルス検査を義務づけるなど感染対策を強化しています。

ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカで先月30日に報告された新たな感染者数は9万9321人と、これまでで最も多くなりました。

中でも深刻なのは中西部や南部の州で、南部テキサス州のメキシコ国境に近い地域では患者が急増し、医療機関の受け入れ能力が限界に近づいているとして、地元当局が原則、夜間の外出を禁止する事態となっています。

こうした中、ニューヨーク州のクオモ知事は、31日、ほかの州からの旅行者について、原則、ウイルス検査を到着前の3日以内と到着から4日後以降の合わせて2回受けてもらい、どちらも陰性の場合に限って州内の移動を認めるという新たな旅行規制を発表しました。

規制は今月4日から行われることになっていて、ニューヨーク州としては、旅行の規制をさらに厳しくすることで感染の拡大を防ぎたい考えです。

アメリカでは今月から来月にかけて感謝祭やクリスマスなど人の移動が盛んになる季節を迎えるため、州をまたぐ移動で感染が広がることへの警戒が強まっています。