スキージャンプ女子 W杯蔵王大会中止 感染対策の費用が膨大に

来年1月に開催されるスキージャンプ女子のワールドカップ蔵王大会について、開催地の山形市などで作る実行委員会は、新型コロナウイルスの感染対策のための人員の確保が難しく費用も膨大になるとして、中止すると発表しました。

スキージャンプ女子のワールドカップ蔵王大会は、来年1月15日から3日間の日程で予定されています。

山形市などで作る実行委員会によりますと、この大会について国際スキー連盟などから、新型コロナウイルスの対策として大会関係者の移動手段として飛行機のチャーター便を確保することや、専属の担当医などを配置すること、それに対策にかかる費用はすべて実行委員会が負担することなどを求められたということです。

こうした条件を検討した結果、実行委員会は人員の確保が難しいうえ、追加予算が1億円程度必要になるなど費用も膨大になるとして、31日、大会を中止すると発表しました。

これを受けて今後、国際スキー連盟が正式に大会の中止を決定することになります。

実行委員会の会長を務める山形市の佐藤孝弘市長は、「さまざまな条件をクリアし安全に実行するという体制を整えることは厳しい。追加費用も膨大となり、無念の思いだが中止を決断した」と述べました。