ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 11月に日本ツアー開催へ

世界的なオーケストラ、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は新型コロナウイルスの水際対策を行っている日本政府から特別に入国を認められ、11月、日本ツアーを行うことになりました。移動では新幹線の車両を貸し切るなど、徹底した感染対策をとることにしていて、今後、海外アーティストの来日公演の再開につながるか、関心が集まりそうです。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は11月、日本公演を予定していましたが、日本政府が新型コロナウイルスの水際対策として本拠地のオーストリアを含めた多くの国と地域からの入国を原則、拒否していることから、調整が難航していました。

関係者によりますと、オーストリアのクルツ首相が菅総理大臣に日本での公演を求める書簡を送るなどの働きかけを行った結果、10月30日、日本側から特別に入国を認めるとの連絡を受けたということです。

これを受けて楽団は、世界的な指揮者のワレリー・ゲルギエフ氏とともに来日し、11月5日から北九州市、大阪市、川崎市、東京の4か所で公演を行うことを決定しました。

一行は、ツアー中も定期的にPCR検査を行うほか、新幹線を車両ごと貸し切って移動するなど、徹底した感染対策を行うことにしています。

楽団はことし6月以降、オーストリアでの公演を再開していますが、国外での公演は感染拡大以降初めてとなります。

今回の公演をきっかけに、海外アーティストによる来日公演の再開につながるか、関心が集まりそうです。