JICA 海外協力隊活動再開へ “草の根”の国際協力

JICA=国際協力機構は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて一時帰国させていた海外協力隊の隊員のうち、まずベトナムについて、現地での活動を再開させることを決めました。これによって日本の“草の根”の国際協力が再開に向けて第一歩を踏み出すことになります。

JICAはアジアやアフリカを中心とした発展途上国で教育や医療などの支援活動を行うため、海外協力隊を派遣していますが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けて、ことし3月以降、2000人余りの隊員全員を一時帰国させました。

それから半年余りが経過しましたが、このうち、ベトナムから一時帰国している8人の隊員について、現地での活動を再開させることを決めました。

JICAはベトナムの感染状況が落ち着いていることや、日本とベトナムを結ぶ国際便が再開していることなどから、来月下旬以降、渡航させたい考えです。

また残りの派遣先69か国のうち、タイとカンボジアについても再開に向け最終調整をしているということで、これによって日本の“草の根”の国際協力が再開に向けて第一歩を踏み出すことになります。

JICAは「現地で支援活動を待っている人たちのために、健康と安全に注意しながら頑張ってほしい」と話しています。