サンリオ 中間決算 28億円の赤字 新型コロナで休業などの影響

テーマパークの運営やキャラクターグッズの販売を行う「サンリオ」の9月までの半年間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大によるテーマパークの休業などが影響し、最終的な損益が28億円の赤字となりました。

サンリオが発表したグループ全体の9月までの半年間の決算は、売り上げが前の年の同じ時期より38.3%減って170億円、最終的な損益は28億円の赤字でした。

新型コロナウイルスの感染拡大で、運営する2つのテーマパークを3か月以上休業したうえ、再開後も入園者数を制限していて売り上げが大幅に落ち込んだことが響きました。

来年3月までの1年間の業績の見通しは、収益の柱の1つとなっていた外国人観光客によるインバウンド需要も見通せないことから、46億円の最終赤字を見込んでいます。

サンリオの中谷隆英常務取締役は記者会見で「徐々にではあるが、店舗やテーマパークへの客足は回復してきていると感じる。今後はデジタルを活用した中国での販売事業などに注力したい」と述べました。