JR西日本 中間決算 最終損益1281億円の赤字に 民営化後初

JR西日本のことし4月から9月までの中間決算は、新型コロナウイルスの影響で鉄道の利用客が減少し、最終的な損益は1281億円の赤字となりました。JR西日本が中間決算で赤字となるのは、民営化後初めてです。

JR西日本が30日発表した9月までのグループ全体の中間決算は、新型コロナの影響で鉄道の利用客が大幅に減少し、売り上げが去年の同じ時期と比べて48%減って3899億円、最終的な損益は1281億円の赤字となりました。

JR西日本が中間決算で赤字となるのは、民営化後初めてです。

JR西日本は、来年3月までの1年間の業績予想では、2400億円の赤字を見込んでいて、今後、利用状況に応じたダイヤの見直しや、採算の合わない商業施設内の店舗の撤退などで固定費を削減していきたいとしています。

こうした中、神戸市が進める中心部の再開発に合わせて、JR西日本が計画している三ノ宮駅の新しい駅ビルの開業については、遅れが出る可能性があるとしました。

JR西日本の長谷川一明社長は、会見で「大変厳しい状況ではあるが、安全性の向上に努めながら、来期の黒字化を目指していきたい」と述べました。