インフルエンザ 引き続き流行状況に注意を 国立感染研

新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されているインフルエンザについて、今月25日までの1週間の感染状況のデータが発表されました。報告された患者数は引き続き例年より少なくなっていますが、国立感染症研究所は今後の流行状況に注意するよう呼びかけています。

厚生労働省などによりますと、今月25日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告があったインフルエンザの患者数は、前の週から10人増えて合わせて30人でした。

インフルエンザは1医療機関当たりの1週間の患者数が全国で1人を超えると「全国的な流行期」入りとされていますが、今の時点では0.006人と大きく下回っています。

患者が報告された地域は前の週の15の都府県から1つ減り、14の都道府県となりました。

国立感染症研究所などによりますと、例年、同じ時期では、数百人から2000人程度の報告があるということで、引き続き、少ない状況となっていて、新型コロナウイルスに対してさまざまな対策が取られたことが影響している可能性があるということです。

インフルエンザが全国的な流行に入る時期は毎年、11月から12月ごろで、年によって大きく違うことから、国立感染症研究所では今後も引き続き、流行状況に注意するよう呼びかけています。