ハロウィーン 「感染対策を徹底し工夫して楽しんで」専門家

31日はハロウィーンです。新型コロナウイルスの流行が続く中、感染症に詳しい専門家は、ことしのハロウィーンは大勢で集まるのを控えたり、マスクを仮装に取り入れたりするなど感染対策を徹底したうえで楽しんでほしいと呼びかけています。

毎年、ハロウィーンの日には仮装して街に出るなど、多くのイベントが開かれ、大勢の人が参加します。

ことしは、新型コロナウイルスの流行が続く中でのハロウィーンとなりますが、これについて東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は、屋外のイベントであっても大勢の人が近い距離で集まると、密閉、密集、密接のいわゆる3密の状態に近くなってしまうおそれがあると指摘しています。

賀来特任教授によりますと、特に大勢で集まってお酒を飲んだり、気が緩んで大声でしゃべったりすると、大量の飛まつが飛ぶおそれがあるため、ことしは、こうした場に参加するのを控えるなど注意してほしいということです。

もしハロウィーンを楽しみたい場合は、感染を防ぐための工夫が必要だということです。

例えば、オンラインで仮装を楽しんだり、集まるのは少人数にして一定の距離を保ったりすれば、リスクを減らすことができるということです。

また、マスクを仮装の一部として取り入れると楽しみながら感染対策もできるということです。

子どもたちが地域でハロウィーンを楽しむ場合は、体調が悪い子どもは参加しないようにすることや、高齢者や体調不良の人がいる場所は訪問しないようにすること、それに訪問時間をできるかぎり短くするなどの工夫をしてほしいということです。

賀来特任教授は「ハロウィーンのイベントそのものが悪いわけではないが、大勢の人が密集すると感染リスクは高くなってしまう。リスクを十分に認識し、工夫をしながら、ことしならではの方法でハロウィーンを楽しんでほしい」と話しています。