コロナで消費低迷 愛媛県産養殖マダイを高校文化祭で販売 松山

新型コロナウイルスの影響で消費が落ち込んでいる愛媛県産の養殖マダイをPRしようと、松山市内の高校の文化祭で、新鮮なマダイが販売されました。

松山市にある済美高校では、29日、文化祭が行われ、ことしは飲食物を提供するブースを減らすなど、感染防止の対策をとりながら展示や販売が行われました。
このうち、家庭科の授業を履修した生徒たちが所属する「家庭クラブ」は、愛媛県産の養殖マダイを販売しました。

マダイは、28日八幡浜市で水揚げされたばかりで、餌に伊予かんの粉末を配合して育てられた「いよかん真鯛」と呼ばれるもので、歯応えがあって臭みが少ないのが特徴です。

生徒たちは、真空パックで運ばれてきたマダイを、茶漬けや青のり揚げなど自分たちで考案したレシピを添えて販売していました。

愛媛県は、養殖マダイの生産量が全国一ですが、八幡浜市では家族経営などの小規模な養殖業者が多く、新型コロナウイルスの感染拡大で消費が落ち込んだため、多くが打撃を受けているということです。

販売した2年生の本田愛莉さんは「『いよかん真鯛』は、刺身でも、煮ても焼いてもおいしい。PRすることで、食べたいと思ってもらいたい」と話していました。

八幡浜漁協・養魚購買課の平岡孝浩課長は「養殖業者に思いをはせてくれてありがたい。生産者もやる気が出ると思う」と話していました。