フランス南部 ニースの教会に刃物男 3人死亡 テロか

フランス南部にある教会で日本時間29日夕方、男が居合わせた人を刃物で襲って男女3人が死亡し、検察はテロとみて捜査を始めました。フランスでは今月、イスラム教の預言者の風刺画を生徒に見せた男性教員が刃物で殺害されるテロ事件があったばかりで、フランス政府はテロに対する警戒を最高レベルに引き上げました。

フランス南部ニースにある教会で29日午前9時ごろ(日本時間29日午後5時ごろ)、男が居合わせた人たちを刃物で襲い、教会の関係者など男女3人が死亡しました。

襲った男は警察官に銃で撃たれてけがをし、拘束されたということです。

地元の市長によりますと、男は拘束される際、アラビア語で「神は偉大なり」を意味する「アラー・アクバル」と叫んでいたということです。

検察はテロの疑いもあるとみて捜査を始めました。

フランスでは今月16日、パリ郊外で、表現の自由を教える際にイスラム教の預言者の風刺画を生徒に見せた男性教員が男に刃物で殺害されるテロ事件があったばかりです。

政府はテロに対する警戒を3段階の最高レベルに引き上げ警戒を強めるとともに、マクロン大統領も現場に向かっていて、テロが相次ぐ中、国民向けのメッセージを打ち出すとみられます。

フランスを代表するリゾート地

ニースはフランス南部のコート・ダジュール地方にあるフランスを代表するリゾート地です。

事件の現場となったのは、1860年代に建てられたニース最大の教会で、地元の人たちや観光客に親しまれてきました。

教会から南に700メートルほどの場所には、高級ホテルが建ち並ぶ「プロムナード・デ・ザングレ」と呼ばれる、全長3.5キロにおよぶ海岸沿いの遊歩道があります。

ここでは、4年前の2016年7月、革命記念日の花火を見に来た人たちに大型トラックが突っ込み、市民や観光客86人が死亡するテロ事件が起きています。