小規模認可保育所 閉園の方針に保育士らが継続訴え 千葉 印西

経営難や人手不足を理由に、今月末で閉園を予定している、千葉県印西市の小規模認可保育所で働く保育士らが会見し、保育所の運営を継続するよう訴えました。

会見を行ったのは千葉県印西市の小規模認可保育所「にこにこルーム原山」で働く保育士など4人です。

それによりますと、この保育所は平成27年から運営されていて現在、3人の児童が利用しています。

保育士らは「保育の質を保つことができない」として、人員を増やしてほしいなどと運営会社に求めてきました。

こうした中、運営会社は今月中旬に、経営難と人手不足を理由として、保護者や保育士に対しても今月末で保育所を閉園すると伝えました。

厚生労働省などによりますと、認可保育所は子どもや保護者のために自治体が責任を持って運営することになっていて、小規模認可保育所が閉園する場合は児童福祉法に基づき市町村の承認が必要です。

印西市は27日、運営会社に閉園を承認しないと通知しましたが、運営会社は閉園の方針を変えておらず、保育士らは保育所の運営を継続するよう訴えています。

30代の保育士の女性は「何年も前から人員不足などは続いていて、閉園の理由とは直結しません。経営者の都合で子どもが傷つくことはあってはならないと思います」と話しています。

園児の母親「認可施設は安心のはずが」

保育所に2歳の長男を通わせている女性は、NHKの取材に対して、「ことし7月に入園し、子どもがようやく保育所に慣れてきたところで突然、休園を告げられました。感染拡大の影響で夫の収入が不安定になる中、私自身も家計を支えようと働き始めたばかりで、子どもを安心して預けられる場所が無くなると本当に困ります。市の担当者からは来週から市内の別の保育所に預けるようすすめられましたが、環境が変わることで子どもに精神的な負担をかけてしまうのではないかと心配です。認可の施設に入れたら安心だと思っていたので運営会社や市には不信感があります」と話していました。

印西市「閉園は承認できない」

印西市保育課は「保護者には保育所に通い続けたいという意向があるため、市として閉園は承認できないと考えています」と話しています。

運営会社側「閉園の方針代わらず」

東京 新宿区にある運営会社の代理人の弁護士よりますと「経営環境の悪化に加え、人員不足の状況で安定的な保育サービスの提供を続けていくことが、当社のような中小事業者には極めて困難となったためだ」と説明しています。

また、印西市が閉園を承認しなかったことについては「保育所を続けても責任と自信を持って運営を続けることはできず、市の承認が得られなくても、閉園の方針に変わりはない」としています。