オンライン授業の写真も コロナ禍の卒業アルバム制作 福岡

新型コロナウイルスの感染拡大で、さまざまな学校行事が中止となり、学校の卒業アルバムの制作も困難になるなか、福岡大学の学生たちはオンラインで行われた授業や、部活動の写真を集めるなど独自の工夫で制作を進めています。

福岡市城南区にある福岡大学では、毎年有志の学生が委員会を設けて卒業アルバムの制作に取り組んでいます。

例年この時期は制作作業も終盤になりますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で学内への立ち入りが禁止され、学園祭などの行事も中止になったため、アルバム用の写真も少なく、作業が大幅に遅れていて、29日も写真の選定などに追われていました。

学生たちは大学の活動や思い出を盛り込もうと、コロナ禍を逆手に取った形で思い出を募る取り組みを始め「コロナを嫌な思い出で終わらせないように」と、オンライン上で行われた授業や部活動など、記憶に残る場面の画像を提供するよう学生に呼びかけました。

さらに、卒業生向けにオンライン授業の失敗談など、ことしならではの体験を尋ねるアンケートも始め、特集ページに盛り込むことにしています。

編集長を務める4年生の矢野陽奈さんは「ことしはコロナで特殊な状況でしたが、手に取った人が前向きな気持ちになれるような、ことしだからこそのアルバムを作りたいです」と話していました。