国産初のジェット旅客機 開発費10分の1に縮小へ 三菱重工業

国産初のジェット旅客機「三菱スペースジェット」について、三菱重工業は新型コロナウイルスの影響で需要の回復が見通せなくなっていることなどから、「いったん立ち止まる」として開発費を年間100億円程度と従来のおよそ10分の1に縮小する方針を固めました。

関係者によりますと、三菱重工は子会社の三菱航空機が開発を進めているスペースジェットについて、来年度以降、年間の開発費を100億円程度に抑える方針を固めました。

昨年度の開発費は1000億円規模でしたが、およそ10分の1の水準にまで縮小することになります。

スペースジェットはこれまで納入の時期が6回、延期されてきましたが、新型コロナウイルスの影響で航空機の需要回復が見通せなくなり、アメリカでの飛行試験も中断を余儀なくされています。

さらに三菱重工もみずからの業績が低迷していることから、スペースジェットの事業は「いったん立ち止まる」として、開発費の大幅な縮小に踏み切ることになりました。

ただし、機体の安全性を証明する「型式証明」の取得に向けた作業は続けるということです。

三菱重工はこうした方針を30日発表する今後3年間の経営計画に合わせて説明する方針で、国産初のジェット旅客機で日本の航空機産業を育成するプロジェクトとしても期待を集めてきたスペースジェットの開発は厳しい事態に追い込まれます。