東京都 新型コロナ 感染再拡大に警戒必要 予防策改めて徹底を

東京都内の新型コロナウイルスの感染状況などを分析・評価する「モニタリング会議」が開かれ、専門家は、感染状況の警戒のレベルを上から2番目の表現で維持しつつも、病院や高齢者施設、大学の運動部の寮などでクラスターが発生しているとして、感染予防策を改めて徹底するよう呼びかけました。

会議では、専門家が都内の感染状況について、28日までの7日間平均はおよそ156人で、前の週のおよそ172人から横ばいだったなどと説明しました。

そして警戒のレベルは4段階のうち、上から2番目の表現を8週連続で維持し「感染の再拡大に警戒が必要であると思われる」と評価しました。

そのうえで、複数の病院や高齢者施設、大学の運動部の寮や職場でクラスターが発生しているとして、感染予防策の基本である手洗いやマスクの着用、3密を避けることのほか、こまめな換気や消毒などを改めて徹底するよう呼びかけました。

一方、医療提供体制については「重症患者数が再び増加しており、今後の推移と通常の医療体制への影響に警戒が必要だ」などと報告され「体制強化が必要であると思われる」という、上から2番目の表現を17週連続で維持しました。

専門家の分析

29日のモニタリング会議の中で示された都内の感染状況と医療提供体制についての分析結果です。

今週は都外に住む人が、だ液によるPCR検査で検体を都内の医療機関に送り、その後、都内の保健所に陽性であることの届けが出された人が40人いました。

このため都は、今回のモニタリング会議では、この40人を除いた数で分析・評価しています。

感染状況

新たな感染の確認は、28日までの7日間の平均が156人で、前の週からの「増加比」は91.7%でした。

前回、1週間前の会議で示された「増加比」の94.9からは低下しましたが、専門家は「週当たり1000人を超える高い水準で推移し、減少の速度は緩やかである。欧米のような急激な感染拡大ではないが、医療機関など施設内での感染で、数十人規模のクラスターが複数発生していて、増加比が100%を超えることへの警戒が必要だ」と分析しています。

今月26日までの1週間で、年代別の割合をみると、
▽20代が最も多く24.7%
次いで、
▽30代が21.1%
▽40代が15.2%
▽50代が13.6%
▽60代が8.6%
▽70代が6.1%
▽10代が4.6%
▽80代が3.5%
▽90代以上が1.3%
▽10歳未満が1.3%でした。

65歳以上の高齢者の割合は15%で、前の週と比べて横ばいでした。

感染経路が分かっている人のうち、
▽家庭内での感染が36%で、13週連続で最も多くなり、
▽施設内は21.2%
▽職場内は15.5%
▽会食は9.9%
▽夜間営業する、接待を伴う飲食店は2.9%でした。

専門家は「換気が不十分で、人が密になる狭い空間の休憩室や喫煙室、それに更衣室や寮などでは、基本的な感染予防策に加えて、こまめな換気や消毒などを改めて徹底する必要がある」と呼びかけました。

さらに今週も、複数の病院や高齢者施設、大学の運動部の寮などでクラスターの発生が報告され、専門家は「院内や施設内で感染拡大を防止する対策の徹底が必要だ」と指摘しました。

医療提供体制

入院患者は、28日時点で951人で、1週間前、今月21日の時点より39人減っています。

専門家は「入院患者数はほぼ横ばいだ。今後、患者の急増にも対応できる病床の確保が必要な状況で、医療機関への負担が強い状況が長期化している」と指摘しました。

また、都の基準で集計した重症患者は28日時点で30人で、前回、1週間前より6人増えました。

30人を年代別にみると、
▽40代が1人
▽50代が7人
▽60代が7人
▽70代が10人
▽80代が5人

性別では、
▽男性が21人
▽女性が9人でした。

また、今月26日までの1週間で、都に報告された亡くなった人は14人でした。

14人のうち、10人は70代以上です。