ドイツ 全国の飲食店や劇場の閉鎖を発表 来月2日から約1か月間

ヨーロッパ各国で新型コロナウイルスの感染が再び急速に拡大する中、ドイツのメルケル首相は28日、来月2日からおよそ1か月間、全国の飲食店や劇場を閉鎖すると発表しました。

ドイツでは先週以降、1日当たりの感染者が1万人を超える日が続き、28日には1万4964人とこれまでで最も多くなりました。

メルケル首相は28日、記者会見を行い、感染が広がるスピードが速くなっているとして危機感を示したうえで、来月2日から30日まで、レストランやバー、それに映画館や劇場などを閉鎖すると発表しました。

同時に、今回の措置で一時的に閉鎖に追い込まれる企業などに補償を行うため、最大で総額100億ユーロ、日本円にして1兆2000億円余りの支援を行うことを明らかにしました。

このうち従業員50人以下の企業の場合は去年11月分の売り上げの75%が支給されるということです。

一方、小売店の営業や、学校や保育園への通学・通園については引き続き感染対策を徹底したうえで認めるとしています。

メルケル首相は「今、行動しなければならない。全国的に医療システムが窮地に陥る状況は避けなければならない」と述べて再び厳しい措置をとることに理解を求めました。