フランス 新聞社が預言者の風刺画再掲載 反発さらに強まるか

フランスのマクロン大統領がイスラム教の預言者の風刺画をめぐり、表現の自由を守るなどと発言したことを受けて、中東やアジアのイスラム圏ではフランス製品の不買運動や抗議デモが相次いでいますが、フランスの新聞社が再び預言者を風刺する絵を掲載し、イスラム圏からの反発がさらに強まることが予想されます。

フランスで今月、イスラム教の預言者の風刺画を生徒に見せた教員が殺害された事件をめぐって、マクロン大統領が表現の自由を守るなどと発言したことを受け、中東やアジアのイスラム圏では反発が広がっています。

風刺画はフランスの新聞社「シャルリ・エブド」が以前に掲載したもので、この新聞社は28日付けの紙面で再びイスラム教の預言者とマクロン大統領への批判を強めているトルコのエルドアン大統領を風刺する絵を掲載しました。

この絵についてエルドアン大統領は「預言者の侮辱は表現の自由ではなく、われわれにとっては名誉の問題で黙っているのは死んだも同然だ」と述べ、必要な法的措置や外交上の措置を取る考えを示しました。

イスラム教では預言者を風刺画などで表現することは教えに反するとされており、イスラム圏ではすでにフランス製品の不買運動や抗議デモが相次いでいて、今後、反発がさらに強まることが予想されます。

イラン フランス大使館前で抗議デモ

イランの首都テヘランでは28日、フランス大使館前で抗議デモが行われました。

大使館前には数百人が集まり「フランス製品をボイコットする」とか「マクロンは黙れ」などと書かれたプラカードを掲げ、フランス政府の対応を非難していました。

デモに参加していた19歳の男性は「根拠のない侮辱で預言者の名を汚すのは許せない。これは偽物の表現の自由だ」と話していました。

また、31歳の男性は「彼らが言っているのは表現の自由ではない。考えを改めるべきだ。フランス政府はみずからの誤りを認め、イスラム教徒に謝罪すべきだ」と話していました。