東京電力 中間決算 電力需要減で売り上げ 経常利益ともに減少

東京電力の中間決算は、新型コロナウイルスの感染拡大で店舗や工場などの電力需要が落ち込んだ影響で、売り上げ、経常利益ともに去年の同じ時期に比べて10%余り減少しました。

発表によりますと、東京電力のことし9月までの半年間の決算は、売り上げが去年の同じ時期と比べて10.8%減少し2兆8342億円、経常利益は10.1%減少し2248億円でした。

新型コロナウイルスの感染拡大で店舗や学校といった業務用や工場などの産業用の電力需要が減少したことが主な要因で、売り上げ、経常利益とも減少するのは4年ぶりです。

また、電力の販売量は、4月から6月までの3か月間は去年の同じ時期を9.2%下回ったのに続き、4月から9月までの半年で見ても8.3%の減少となり、落ち込みが続いています。

東京電力の大槻陸夫常務執行役は、会見で「状況は改善しているものの、新型コロナウイルスの影響は年度をまたいでも残るのではないか」と述べました。

東京電力は、来年3月までの1年間の業績見通しについて引き続き「未定」としています。