札幌市 コロナ対策の呼びかけ強化へ 警戒ステージ引き上げ受け

28日北海道が、独自に定める「警戒ステージ」を引き上げたことを受けて、札幌市が対策会議を開き、秋元市長は医療機関や社会経済活動への影響を少なくするため、市民や事業者に向けた呼びかけを強化するよう指示しました。

28日夕方に開かれた札幌市の対策会議では、担当者が、10月末のハロウィーンで人が多く集まることが予想されるとして、30日から2日間、繁華街でマスクの着用を呼びかけたり配ったりするなどの対策に取り組むことを報告しました。

会議の中で秋元市長は「今の段階で早期に感染拡大を押さえ込まなければならない。医療機関や社会経済活動への影響を少なくするためにも非常に重要なステージだ」と述べました。

そのうえで、今後、クリスマスや大みそかなどが控えていることを念頭に、「道とは普及啓発の強化で一致している。イベントを主催する事業者には必要なタイミングで、繰り返し注意喚起を実施することで、必要な感染防止策を講じてもらうようにしてほしい」と述べ、改めて市民や事業者に向けた呼びかけを強化するよう指示しました。

西村経済再生相 北海道知事と電話会談「緊密な連携を」

西村経済再生担当大臣は、記者会見で27日、北海道の鈴木知事と電話で意見を交わしたことを明らかにしたうえで、「病床の状況については、心配があるという報告はなく、今の時点で、何らかの対応が必要なものではない。ただ、北海道は、札幌市を中心とした医療体制となっていて、手薄な地域では看護師や保健師の確保の問題もあるので、緊密に連携しながら、必要な対策をとっていきたい」と述べました。

また、「これから寒くなれば、換気が悪くなる。北海道特有の寒冷地の課題であり、何か工夫できないか、専門家の派遣も含めて考えている」と述べました。