ソニー 今年度の最終的な利益見通し 8000億円に上方修正

ソニーの先月までの半年間の決算は、いわゆる巣ごもり需要でゲームソフトや、音楽配信の売り上げが大きく伸びたことなどから、増収増益となりました。会社は今年度の最終的な利益の見通しを8000億円と、従来の予想のおよそ1.5倍に上方修正しました。

ソニーが28日発表した、グループ全体の先月までの半年間の決算によりますと、売り上げが前の年の同じ時期と比べて0.9%多い4兆824億円。

本業のもうけを示す営業利益が7.1%多い5461億円でした。

これは新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす人が増えたいわゆる巣ごもり需要を背景に、ゲームソフトや音楽配信の売り上げが大きく伸びたことなどによるものです。

来年3月までの1年間の業績予想については先月、金融子会社を完全子会社化し税負担が軽くなったこともあって、最終的な利益の見通しを、ことし8月時点の予想を56%上回る、8000億円に上方修正しました。

一方、ソニーは中国の通信機器大手ファーウェイへの半導体の供給を止めるための、アメリカ政府による規制で、画像センサーの出荷を止めたことがわかっています。

これについてソニーの十時裕樹CFOは決算会見で「特定の顧客を対象に高価格の製品を売りにしていた方向性を変える必要がある」と述べ、顧客基盤の拡大や分散に力を入れる考えを示しました。