食品ロスをなくそう!

食品ロスをなくそう!
新型コロナウイルスの影響で、ことしは家で食事をする機会が増えたのではないでしょうか?皆さん、食材は使いきっていますか?10月は食品ロス削減月間です。

「食品ロス」というのは、まだ食べられるのに捨てられてしまうことです。この言葉が入試問題に出題されています。

いちばん多く食品ロスを出すのは?

問題
食品ロスは2016年度に643万トン。資料の食品ロスの状況でもっとも大きな割合を占めるものは何ですか。

(ア)外食産業
(イ)家庭
(ウ)教育機関
(エ)製造業
(オ)輸送

(立教池袋中学校 2020年 改題)
外食産業はレストラン?輸送している途中でダメになることもあるかもしれない?
答えは「(イ)家庭」です。家庭から出る食品ロスは全体の半分近くを占めています。
ピンと来ないかもしれませんが、1人当たりにすると年間およそ48キロ、1日に換算するとおよそ132グラム=茶わん1杯分を捨てていることになります。
そのくらいの量だと、残してしまうことがありそうですね…。

捨てられがちな…野菜

ではこちら、家庭から出る食品ロスのうち最も多いのはどんな食材だと思いますか?果物や加工品よりも多く捨てているもの…?
答えは、野菜。ダントツで多く捨てられています。
なぜ、野菜はこんなに食品ロスになってしまうのか、そしてどうすれば捨てずにすむのか。食品ロス問題に詳しいジャーナリストの井出留美さんに聞きました。
なぜ野菜がいちばん捨てられてしまうのでしょうか?
井出さん
「やっぱり調理の手間がかかる。だからつい面倒になって放置してしまったり、まとめ売りをしているものだから、家族の人数が少ないにもかかわらず、多く買いすぎて使い切れないで捨ててしまったりするのでは」

野菜の食品ロスを減らすには

家庭からの食品ロスの原因は主に3つです。
いちばん多いのが「過剰除去」。皮を厚くむき過ぎたりすることです。
続いて「食べ残し」。
そして調理されずに捨てられてしまう「直接廃棄」があります。

まず「過剰除去」は、どうすれば減らせるのでしょうか?ナスのヘタの切り方に減らすヒントがあります。
皆さん、どうやってナスのヘタを切っていますか?
こんなふうにまっすぐ切ることが多いのでは?でも、実はヘタの内側は食べられるんです。
捨ててしまいがちなナスのヘタも、直線ではなく、そぐように切ればおいしく食べられます。
捨ててしまうナスの分量ってそんなに多いのでしょうか?
井出さん
「そんなに多くないかもしれませんが、でも1億何千万人が捨てていると考えると結構な量になります。大根の皮なんかもきんぴらにしたり、浅漬けにしたりできます。案外、いろいろな食材のいろいろな部分をかき集めると結構捨てられています」
次に「直接廃棄」。気が付いたら冷蔵庫で野菜が傷んでしまっていること、ありますよね。どうすれば減らせるのでしょうか。
井出さん
「野菜とか果物は、エチレンというガスを出すので、それが腐りやすい原因になるんです」
井出さんのおすすめが市販の「野菜保存袋」。袋が野菜などから出るエチレンを吸収してくれるといいます。
井出さんが行った実験では、11月6日に保存袋に入れたチンゲン菜が、12月4日になっても食べられる状態だったということです。
井出さん
「葉っぱが10枚くらいあるうちの2~3枚は黄色くなってはいたんですけども、それ以外はきちんと水分を保ってくれて使うことができました」

食品ロスは社会の負担

食品ロスは買った物を捨てることなので経済的な損失ですが、それだけでなく、地球環境の悪化にもつながるといいます。
井出さん
「日本の場合、食べ残しなどの食品ごみというのは燃やしているんですよ。燃やすことによって二酸化炭素が出ます」

使いきれる量を買う

最も大事なのは冷蔵庫の中身を確認し、「必要な物を食べきれる量だけ買うこと」だといいます。
井出さん
「やはり、まず家に何があるかなと、冷蔵庫を開けてそこから献立を考えるというのが理想的だと思います。例えばピーマンとお肉があるからチンジャオロースーにしましょう。でもタケノコがないからタケノコだけ買って来ようという感じで、簡単な買い物メモを作るというのが、いちばんいいと思います」
ちなみにアメリカの大学が研究したというむだな買い物を防ぐヒントも教えてくれました。
井出さん
「おなかがすいているときとそうでないときで、どのくらいむだ買いの金額が違うかというと、64%もおなかがすいているときは増えちゃうんです。ちょっとだけおなかを落ち着かせてから行ったほうがいいのかなと思います」
こちらはある食品メーカーが調べた「最近捨ててしまった食材・食品TOP10」です。
上位3つはきゅうりにレタス、キャベツとやはり野菜が並んでいます。
牛乳や納豆も、気が付くと賞味期限が過ぎてしまっているときがありますね。
井出さんは賞味期限についても正しく理解してほしいといいます。

消費期限と賞味期限

「消費期限」は傷みやすい食品に表示され、袋や容器を開けないままで書かれた保存方法を守って保存していた場合に、「安全に食べられる期限」のことです。過ぎたら食べないほうがいいです。
一方、「賞味期限」は袋や容器を開けないままで、保存方法を守って保存していた場合に、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」です。過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。
例えば牛乳など、新しいものを買おうと棚の奥に手を伸ばしがちですが、賞味期限の近いものから買うことで、お店の食品ロスも減らすことにつながるそうです。
食べきれる量を買う、そして使いきる。ちょっとした心がけを大事にしていきたいですね。
「週刊まるわかりニュース」(土曜日午前9時放送)の「ミガケ、好奇心!」では、毎週、入学試験で出された時事問題などを題材にニュースを掘り下げます。
「なぜ?」、実は知りたい「そもそも」を、鎌倉キャスターと考えていきましょう!。

コーナーのホームページでは、これまでのおさらいもできます。
下のリンクからぜひご覧ください!。