新型コロナ 武漢からの日本人帰国に協力 現地企業などに感謝状

新型コロナウイルスの感染拡大で街が封鎖されていた中国・湖北省の武漢から、ことし1月から2月にかけて日本人を帰国させる活動に協力したとして、現地の中国企業などに対して日本政府から感謝状が贈られました。

中国の武漢ではことし1月、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて街が封鎖され、日本政府は2月にかけて、5回にわたってチャーター機を派遣し、合わせて828人が帰国しました。

27日武漢では、日本人の帰国に協力したとして、現地の中国企業など4つの団体に日本大使館の領事部長から茂木外務大臣の感謝状が贈られました。

これらの企業は、武漢やその周辺都市にいた日本人がチャーター機に搭乗できるよう、空港までの大型バスや運転手を手配したり、交通規制が敷かれる中で通行の許可を得られるよう、地元政府と交渉したりしたということです。

感謝状を受け取った企業の代表の1人、朱敦堯さんは日本への留学経験もあるということで、「感謝状をいただき、感激し光栄に思います。私は当たり前のことをしたまでで、今回のことで両国の国民がお互いを思いやる気持ちを深く感じることができました」と話していました。