東京都 新型コロナ 新たに158人感染確認 8日連続100人超える

東京都は、27日都内で新たに158人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。このうち都の基準で集計した重症の患者は26日より4人増えて33人となり、先月25日以来、30人台となりました。また、感染が確認された1人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は、27日都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて158人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1日の感染の確認が100人を超えるのは8日連続です。

年代別では、
▽10歳未満が2人
▽10代が7人
▽20代が41人
▽30代が24人
▽40代が17人
▽50代が31人
▽60代が11人
▽70代が16人
▽80代が7人
▽90代が2人です。

158人のうち、
▽およそ47%に当たる75人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りのおよそ53%の83人はこれまでのところ感染経路が分かっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽家庭内が35人と最も多く
▽施設が17人
▽職場が9人
▽会食が5人などとなっています。

このうち、施設内では、世田谷区内でデイサービスを利用した5人とこの施設の職員1人の合わせて6人が確認されました。この施設で感染が確認されて都に報告があったのはこれで20人になります。

また、27日確認された利用者5人とは別に、この施設でこれまでに感染したことが分かっている高齢の利用者4人の家庭内では、妻など合わせて4人の感染が分かりました。都は、デイサービスで感染してウイルスを家庭内に持ち込んだケースだと説明しています。

都の担当者は「通所型の施設で感染が発生すると、高齢の利用者を通じて家庭内で広がるおそれがある。利用している施設で感染者が出たなどの情報があれば特に気をつけてほしい」と話しています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて3万285人になりました。

一方、都の基準で集計した27日時点の重症の患者は26日より4人増えて33人となりました。重症の患者が30人台となるのは、先月25日以来です。

年代別では
▽70代が11人と最も多く
▽50代が8人
▽60代が7人
▽80代が6人
▽40代が1人となっています。

また、都は感染が確認されていた90代の男性が死亡したことを明らかにしました。男性には高血圧などの基礎疾患があり、入院していた医療機関で感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて451人になりました。

小池知事「高齢者に感染させないことが重要」

都内で確認された新型コロナウイルスの重症の患者が先月25日以来30人台となったことについて、東京都の小池知事は記者団に対し「33人のうち70歳以上が半分以上と、高齢者が重症化することを裏付けている。一方で、40代の方が重症になっているケースもある。重症者の多くが高血圧や糖尿病を患っていて、免疫力の弱い人や高齢者に感染させないことが何より重要だ」と述べました。

入院 重症者などの内訳

東京都によりますと、都内で27日までに感染が確認された3万285人のうち、入院中の人は26日より103人減って934人です。

入院患者のうち都の基準で集計した重症の患者は26日より4人増えて33人です。

都は27日の時点で、重症の患者向けの病床を150床、中等症以下の患者向けの病床は2490床を確保しているということです。

また、自宅で療養している人は26日より20人減って192人です。

都が開設・運用している9つのホテルなどで療養している軽症や無症状の人は26日より15人増えて261人です。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は26日より33人増えて229人です。

一方、すでに退院した人や自宅などでの療養が終わった人は2万8218人となっています。