西村経済再生相 閣僚に分散休暇取得の協力を要請 新型コロナ

新型コロナウイルス対策で、西村経済再生担当大臣は、年末年始の混雑を避けるため各府省庁などで柔軟に休暇を取得できるよう、すべての閣僚に協力を要請しました。

新型コロナウイルス対策をめぐって、西村経済再生担当大臣は、混雑を避けるため年末年始の帰省や旅行を分散させる休暇の取得を呼びかけています。

そして27日、閣議のあとの閣僚懇談会で、各府省庁や関係団体の職員などが柔軟に休暇を取得できるよう、すべての閣僚に協力を要請しました。

このあと西村大臣は、記者団に「来年の1月3日は日曜日なので、例年以上に年末年始に人の移動が集中することが予想される。政府の分科会から、密の防止や働き方改革などの観点から、国や地方公共団体、経済界で休暇を分散するよう提言を受けている」と述べました。

一方で学校での対応については「協力をお願いしているが、萩生田文部科学大臣からは、授業日数が足りないという事情も聞いているので、そうしたことも踏まえ文部科学省で判断されると思う」と述べました。

加藤官房長官「実情に応じた対応 お願いしたい」

加藤官房長官は閣議のあとの記者会見で「社会経済活動との両立にも資するもので、政府として分科会の提言の趣旨を踏まえて対応する。関係する府省から、地方自治体や経団連などの団体にも幅広く呼びかけていくことになる」と述べました。

そのうえで加藤官房長官は「分科会の提言は1月11日まで一律で休みを求めているものではなく、年末年始の前後を含めて柔軟に休暇を分散できるよう求めているものだ。そうした点も含めて幅広く周知し、それぞれの団体で実情に応じた対応をお願いしていきたい」と述べました。

赤羽国土交通相「時間や場所 定番からずらす旅行推進」

赤羽国土交通大臣は27日の記者会見で「西村大臣から年末年始で感染拡大をさせないため各省にも協力依頼があった」と述べました。

そのうえで赤羽大臣は「旅行会社など民間の事業者とも連携し時間や場所を定番からずらす旅行を推進していきたい」と述べ、今後、具体的な対策を検討する考えを示しました。

自民 二階幹事長「やってみないとわからない」

自民党の二階幹事長は27日午前、党本部で西村経済再生担当大臣と会談し年末年始の帰省や旅行を分散させる休暇の取得について説明を受けました。

このあとの記者会見で、二階氏は「よいか悪いかはやってみないとわからない。やってみた結果、『なるほどいいな』となるか、『こう考えればいい』となるか意見が出れば対応する」と述べました。

一方で、衆議院の解散・総選挙への影響については、「いかなる時でも、必要な時は解散するので関係ない」と述べました。

公明 山口代表「丁寧に進めていくべき」

公明党の山口代表は記者会見で「年末年始にはさまざまな行事があり大勢の人が集中するのが例年の傾向だ。人の集中を避けることが感染防止に有効だという観点での政府の発案だと思うので、民間の方に可能なかぎり応じてもらえるよう丁寧に進めていくべきだ」と述べました。