NY市場 ダウ平均株価 大幅に下落 コロナ感染者急増で

週明けのニューヨーク株式市場は、アメリカやヨーロッパで新型コロナウイルスの感染者が急激に増えていることから、景気の先行きへの不安が強まり、ダウ平均株価は、一時、950ドルを超える値下がりを記録するなど、大幅に下落しました。

26日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて650ドル19セント安い、2万7685ドル38セントで取り引きを終えました。

値下がり率は2%を超え、先月3日以来の、大幅な下落となりました。

アメリカでは、この週末、新型ウイルスの新たな感染者の数がこれまでで最も多い1日あたり8万3000人あまりを記録し、市場では景気の先行きに対する不安が一気に強まって、ダウ平均株価の値下がり幅は、一時、950ドルを超えました。

また、IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も、大きく値下がりしました。

市場関係者は、「感染者の急増で経済活動の再開に深刻な影響が出るとの見方が売り注文につながった。また、追加の経済対策をめぐるアメリカ議会の与野党の調整が進んでいないことも相場の重しになった。大統領選挙まで1週間となる中、神経質な展開が続きそうだ」と話しています。