国際

WHO “感染拡大に歯止め 難しい”ヨーロッパの現状に懸念

WHO=世界保健機関は、新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているヨーロッパの現状について、全国規模の外出制限までは必要ないものの、感染の拡大に歯止めをかけることが難しくなっていると懸念を示しました。
ヨーロッパでは10月、スペインとフランスで累計の感染者が100万人を超えるなど、新型コロナウイルスの感染が再び広がっていて、各国は夜間の外出を禁止したり、飲食店の営業時間を大幅に短縮したりするなど相次いで対策を打ち出しています。

ヨーロッパの状況についてWHOで危機対応を統括するライアン氏は26日、スイスのジュネーブで開いた定例の記者会見で、「陽性率が非常に高く、感染者に接触した人を効果的に追跡することがもはやできなくなっている」と述べ、感染の拡大に歯止めをかけることが難しくなっていると懸念を示しました。

ただ、新型コロナウイルス対応の技術責任者を務めるバンケルコフ氏は、「全国規模での外出制限はまだ必要ないと考えている。皆ができることをすれば避けられる」と述べ、全面的な外出制限はまだ必要ないという考えを示しました。

そのうえで、検査体制を拡充することや感染が疑われる人は自主隔離をすること、それに混み合った場所を避けるなど、一人一人が対策をとり感染を広げないよう呼びかけました。

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