エスカレーター「歩かずに立ち止まろう」キャンペーン開始

エスカレーター「歩かずに立ち止まろう」キャンペーン開始
エスカレーターは「歩かずに立ち止まろう」と呼びかけるキャンペーンが、全国の鉄道事業者などで始まりました。
キャンペーンは「止まって乗る」正しい乗り方が、エスカレーターでの事故防止になるほか、障害者やお年寄りにも優しい利用方法であることを広めようと、全国50の鉄道事業者などが26日から一斉に始めました。

このうちJR東京駅では、エスカレーターに乗る人に目立つように大きく「止まろう」と、かかれたポスターが貼られました。

ポスターには、つえをついた人や子ども連れなどが静止して利用する姿が人型でデザインされ「歩かず立ち止まろう」と呼びかけています。

呼びかけは、例年は夏休みに行われますが、ことしは新型ウイルスの影響で時期をずらし、Go Toキャンペーンなどで移動が増える11月末まで行うことになりました。

80代の母親と旅行中の50代の女性は「周囲を巻き込む勢いで歩く人もいて、危ないと思うこともあります。高齢の母の足どりも心配で、本来の正しい乗り方が広がればと思います」と話していました。

また、4歳と3歳の娘のいる母親は「娘がいないときは、先を急いで歩いてしまっているので、気をつけようと思います」と話していました。

また、片側の行列が気になるという50代の女性は「歩いている側に立ち止まる勇気が自分にはないので、みんなが止まるようになってほしい」と話していました。

JR東日本サービス品質改革部の木村雄佑副課長は「誰もが安全・安心に乗車するためにも協力をお願いしたい」と話していました。

「乗り方不良」の事故 2年間で805件

日本エレベーター協会は、5年ごとに直近の2年間を対象にエスカレーターで起きた事故をまとめています。

それによりますと、エスカレーターで歩いていて、つまずいたり、転んだりするなどの「乗り方不良」の事故は去年までの2年間で、全国で805件と、毎日のように起きています。

このうち鉄道など、交通機関に設置されたエスカレーターの事故を見ると増加傾向は百貨店や複合ビルなどに比べて顕著で、去年までの2年間では734件の事故が起きていました。

これは、その前の調査の結果よりも17件少なくなっていて、2003年以降の調査で初めて減少に転じたということです。

減少に転じたことについて、日本エレベーター協会や鉄道事業者は「手すりにつかまる」といった控えめな表現だけではなく、去年、初めて「歩かず立ち止まる」ことを明確に呼びかけたことが認知されてきたのではないかとしています。

一方、JR東日本によりますと、新型コロナウイルスの影響で、手すりにつかまりたくないという声も寄せられているということです。

JR東日本サービス品質改革部の木村雄佑副課長は「手すりも定期的に消毒を行っているので、安全に利用するためにも歩かないのはもちろん、手すりにもつかまってほしい」と話しています。