ドラフト会議 4球団1位競合 佐藤輝明は阪神 早川隆久は楽天

プロ野球のドラフト会議が行われ、大学屈指の強打者、近畿大の佐藤輝明選手と最速155キロの早稲田大の早川隆久投手は、ともに4球団が1位で指名し、抽せんの結果、佐藤選手は阪神、早川投手は楽天がそれぞれ交渉権を獲得しました。

ドラフト会議は午後5時すぎから東京都内のホテルで始まり、12球団の代表者が選手の指名を行いました。

このうち関西学生野球の通算ホームラン記録を更新した近畿大の佐藤選手はオリックス、阪神、ソフトバンク、巨人の合わせて4球団が1位で指名し、抽せんの結果、阪神が交渉権を獲得しました。

そしてことし秋のリーグ戦で圧倒的なピッチングを見せている最速155キロの早稲田大の早川投手は、ヤクルト、楽天、西武、ロッテの合わせて4球団が1位で指名し、抽せんの結果、楽天が交渉権を獲得しました。

このほか最速156キロの苫小牧駒沢大の伊藤大海投手は、地元の日本ハムが単独で1位指名し交渉権を獲得しました。

また中日も高校生ナンバーワンとも評価される地元の愛知・中京大中京高校の高橋宏斗投手を単独で1位指名し交渉権を獲得しました。

このほか、広島がトヨタ自動車の栗林良吏投手、DeNAが明治大の入江大生投手を単独で1位指名し交渉権を獲得しました。

このあと2回目の1位指名では、法政大の鈴木昭汰投手をロッテとヤクルトが指名し、抽せんの結果、ロッテが交渉権を獲得しました。

さらにオリックスが福岡大大濠高校の山下舜平大投手、西武が桐蔭横浜大の渡部健人選手、ソフトバンクが埼玉の花咲徳栄高校の井上朋也選手、巨人が亜細亜大の平内龍太投手の交渉権をそれぞれ獲得しました。

3回目の1位指名で、ヤクルトが慶応大の木澤尚文投手の交渉権を獲得しました。

また、巨人は東海大の山崎伊織投手を2位指名しました。
山崎投手は3年生の時には春と秋のリーグ戦で最高殊勲選手に選ばれましたが、ことし春に「トミー・ジョン手術」と呼ばれる右ひじのじん帯の修復手術を受け、今シーズン実戦登板が1回もありません。
さらに巨人は育成ドラフト6位でチームでキャプテンを務める坂本勇人選手と同姓同名の佐賀・唐津商業の坂本勇人選手を指名しました。

日本ハムは中央大の五十幡亮汰選手を2位指名しました。五十幡選手は中学3年生の時に全国中学校体育大会の陸上男子100メートルと200メートルで、100メートルの日本記録保持者サニブラウン アブデル・ハキーム選手に勝って優勝し、「サニブラウンに勝った男」として知られています。

田澤は指名なし

一方、大リーグでプレーした独立リーグ、BCリーグ埼玉の田澤純一投手はドラフト会議で指名がありませんでした。
34歳の田澤投手は社会人野球からプロ野球を経ずに直接、大リーグに挑戦し、レッドソックスでは2013年に中継ぎとしてワールドシリーズ制覇に貢献しました。
ことし3月、レッズを自由契約となり、7月にBCリーグ埼玉に入団しました。
田澤投手をめぐっては、プロ野球のドラフト会議で指名を拒否して海外の球団と契約した選手が日本に戻っても契約が切れてから▽高校からの場合は3年間、▽大学と社会人野球からの場合は2年間、プロ野球の球団と契約できないいわゆる「田澤ルール」が撤廃されました。
このため、ことしのドラフト会議から田澤投手を指名できるようになりましたが、指名をする球団はありませんでした。

巨人 亜細亜大 平内の交渉権獲得

巨人は亜細亜大の平内龍太投手を2回目の1位で指名し、交渉権を獲得しました。

亜細亜大の平内投手は最速156キロの力のあるストレートが持ち味の本格派の右ピッチャーです。兵庫の神戸国際大付属高校では甲子園出場はありませんが、亜細亜大では1年秋のリーグ戦から先発とリリーフとしてマウンドに上がってきました。
ことし春に右ひじの手術をしましたが、秋のリーグ戦では順調な調整を見せて、150キロ台のストレートを連発し、自己最速を2キロ上回る156キロもマークしました。
身長1メートル86センチ、体重90キロの恵まれた体格からストレートに加え、落ちるボールやスライダーで高い奪三振率を誇り、プロ野球のスカウトから評価されていました。

巨人から1位指名を受けた平内投手は、「こんなに早く指名されると思っていなかった。伝統ある球団に選ばれてうれしい。大学の監督とプロ入りすることを約束して亜細亜大に入ったのでその約束を果たせてうれしい」と率直な思いを語りました。
そのうえで、「160キロのボールを投げることが目標です。同年代で球界を代表するバッターのヤクルトの村上選手と対戦して抑えたい」と意気込んでいました。

巨人の原辰徳監督は交渉権を獲得した平内投手について「まだまだ伸びしろがある。投手ではナンバーワンの評価です。来年はローテーションの一角を担う投手になってくれると思う」と話していました。また、平内投手が誰にタイプが似ているかを問われると、「菅野智之タイプだと思う。いい手本がいるので、自信を持って、巨人に入ってもらいたい」とエールを送っていました。

中日 中京大中京高校 高橋を単独1位指名

中日は、愛知・中京大中京高校の高橋宏斗投手を単独で1位で指名し、交渉権を獲得しました。

愛知・中京大中京高校の高橋投手は最速154キロの力強い速球と鋭い変化球が持ち味の右ピッチャーです。
中京大中京高校ではエースとして、去年秋の明治神宮大会で優勝したほか、8月に行われた甲子園球場での交流試合の奈良・智弁学園戦も含めて、去年の新チーム結成後は公式戦負けなしで高校野球生活を終えました。
高橋橋投手は当初、「大学進学を基本」としていましたが今月6日に会見を開いて、一転、プロ志望を表明しました。

高橋投手は名古屋市昭和区にある高校の多目的室で、ドラフト会議の様子を緊張した様子で見守りました。
そして、中日が交渉権を獲得すると、表情を変えずにうなずいていました。このあと記者会見した高橋投手は、「指名をされて、すごくうれしい」と喜びを語ったうえで「中日ドラゴンズには小さいころから夢を与えてもらっていて深い縁を感じている。両親やともに戦ってきた仲間たちへの感謝の気持ちを忘れずに、今度は自分が夢を与えられるようにしっかりと準備していきたい。1日でも長くプロの世界でやるために体作りからしっかりやっていきたい」と意気込んでいました。

高橋投手の交渉権を獲得した中日の与田剛監督はオンラインで取材に応じ、「地元の選手と交渉できるということでほっとしている。社会人や大学の選手と比べてもすべての面でトップレベルで、甘いゾーンに入っても打たれない自信をすごく感じるピッチャーだ。将来しっかりとドラゴンズのスターになってもらうために、われわれの責任も増えてきたと思う。準備ができれば1年目からでも投げてもらいたい」と期待していました。

阪神 抽せんで近大 佐藤の交渉権獲得

阪神は大学ナンバーワンのスラッガーとして注目を集める近畿大の佐藤輝明選手を1位で指名し、4球団による抽せんの結果、交渉権を獲得しました。

近畿大の佐藤選手は兵庫県出身。身長1メートル87センチ、体重94キロで右投げ左打ちの大学屈指のスラッガーです。
柔道の国内トップ選手だった父・博信さん譲りの恵まれた体格を生かした長打力が持ち味で、関西学生野球では巨人などで活躍した同じ近畿大OBの二岡智宏さんが持つリーグ記録を更新する通算14本のホームランをマークしました。また50メートル6秒0の俊足も魅力で、守備でもサードや外野の複数のポジションをこなします。

佐藤選手は大阪 東大阪市の大学のキャンパスで、ドラフト会議の様子を見守りました。阪神に加え、巨人、ソフトバンク、オリックスの4球団から1位での指名を受けたときは表情を変えることなく、落ち着いた様子で見守り、阪神が交渉権を獲得すると、一緒に様子を見守った硬式野球部の田中秀昌監督と握手を交わしました。
このあと佐藤選手は、「高く評価をしていただいたことはすごくうれしいです。阪神は地元で、身近な球団なので、よかったです」と笑顔で話しました。
そのうえで、「1年目は1試合1試合、けがに気をつけて頑張って、新人王を取れれば1番いいと思います。小さいときにイチロー選手が好きだったので 走攻守の全部でスケールの大きい選手になりたい」と抱負を話しました。

阪神の矢野監督は4球団競合の末、大学ナンバーワンのスラッガーとして注目を集める近畿大の佐藤選手の交渉権を獲得したことについて「すごく緊張したが引き当てられてほっとしている。佐藤選手のパワーはプロでも上位だと思うし『浜風』にも負けない大きなホームランを打てることが魅力。日本を代表するバッターになる 未来を想像するとわくわくする」と興奮気味に話していました。

DeNA 明治大 入江を単独1位指名

DeNAは、明治大の入江大生投手を単独で1位で指名し、交渉権を獲得しました。

明治大の入江投手は身長1メートル87センチ、体重84キロの体格から最速153キロのストレートを投げ込む右ピッチャーです。
栃木・作新学院の時には、プロ野球・西武の今井達也投手とともに外野手の4番バッターとして夏の甲子園に出場し、3試合連続でホームランを打つなどして優勝を経験しました。
明治大に進んでからピッチャーに専念し、ことしはエースとして春のリーグ戦で3試合12回を投げて防御率1.50と安定した成績を残したほか、秋のリーグ戦では法政大との試合で13個の三振を奪って完封勝利をあげるなど、プロ野球のスカウトの評価が高まっていました。

入江投手は、東京 府中市の明治大の合宿所で、野球部の監督や部長とともにテレビでドラフト会議の行方を見守りました。
DeNAから1位で指名されると、入江投手は大きく肩で息をついた後、少しうなずいて安心した様子を見せ、「まさかドラフト1位で指名して頂けるとは思っていなかったので、評価してくれた球団にこれから結果で恩返ししたい」と話しました。
また、プロ1年目の目標に、開幕1軍入りと先発投手として10勝をあげることを挙げ、「活気のある人気の球団なので早くチームカラーになじみたい。将来は応援される選手になりたい」と抱負を述べました。
また夏の甲子園で作新学院を優勝に導いたときには4番バッターでしたが、大学進学時にピッチャーに専念した入江選手は「野球を始めた小学校3年からずっとピッチャーで、どうしてもピッチャーとして花を咲かせたいという気持ちが強かった」とピッチャーへの強いこだわりを見せました。

入江投手を単独で1位指名し、交渉権を獲得したDeNAの吉田孝司顧問兼球団代表補佐は、「抽せんにならなくてよかった。とにかく先発で使える即戦力投手。身長が高く、角度もあり、変化球のコントロールもいいので、チームの戦力になってほしい。DeNAは、まだ発展途上のチームで若い人が多く、明治大のOBもいる。待ってます」と笑顔で話していました。

広島 トヨタ自動車 栗林を単独1位指名

広島はトヨタ自動車の栗林良吏投手を単独で1位で指名し、交渉権を獲得しました。

トヨタ自動車の栗林良吏投手は愛知県出身の24歳。最速153キロの速球に加えキレのある変化球が持ち味で、社会人ナンバーワンとの呼び声も高い右ピッチャーです。
愛知黎明高校時代は甲子園に出場できませんでしたが、地元の名城大学に進んで大学日本代表に選ばれ、社会人野球のトヨタ自動車に進みました。トヨタ自動車では去年の都市対抗野球で準優勝するなど、即戦力のピッチャーとしてプロ野球のスカウトから高く評価されていました。

栗林投手は、ドラフト会議の様子を緊張した様子で見守りました。そして、広島が単独1位で交渉権を獲得すると、深く呼吸をしたあと笑顔を見せ、ほっとしたような表情を見せていました。
記者会見した栗林投手は、「まさか1位指名していただけると思っていなかったので本当にうれしいというのが1番だ。大学時代に指名されなかった経験をしてからトヨタ自動車にお世話になって、人間的にも成長することができた」と話しました。
広島の印象については、「ユニフォームがトヨタ自動車と同じ赤色なのですぐになじめると思う。チームの期待に応え、熱狂的なファンに愛される選手になれるよう全力で頑張りたい」と意気込みを語りました。

栗林投手を単独で1位指名した広島の佐々岡真司監督は「ことしの反省から、『即戦力を』と球団に伝えて栗林投手に決めた。競合も覚悟していたが、獲得できてうれしい。すべてにおいてすばらしいピッチャーで、まっすぐの強さや変化球、コントロールもいいので、プロで活躍してくれると思う。会うのが楽しみで、早く一緒にユニフォームを着てやりたい」と話していました。

ヤクルト 慶応大 木澤の交渉権獲得

ヤクルトは、慶応大の木澤尚文投手を3回目の1位で指名し、交渉権を獲得しました。

慶応大の木澤投手は、最速155キロの力のあるストレートと140キロ台の落ちるボールを軸にしたピッチングが持ち味の右ピッチャーです。
神奈川の慶応高校では右ひじのけがに苦しみ、甲子園の出場はありませんでした。慶応大に進み、2年春からリーグ戦に登板し4年春のリーグ戦では、立教大との試合で8回途中まで投げて16個の三振を奪う好投を見せました。
三振を奪える右の本格派としてプロ野球のスカウトから高く評価されていました。

木澤投手は「まさか1位指名されるとは思っていなかったので非常に驚いている。素直にうれしい一方、プレッシャーもかかる立場なので自分自身で打ち勝っていかないといけない。東京六大学野球で神宮球場をホームグラウンドにしているのでご縁を感じる。いち早くチームの戦力になれるよう努力したい」と話していました。

ヤクルトの高津臣吾監督は3回目の1位指名で交渉権を獲得した木澤投手について、「球に力のある本格派で、先発もリリーフもこなせて、われわれが希望している選手だ。強い球で空振りが取れるピッチャーになってほしい。どんどん強気で攻められるピッチャーに育てていきたい」と話していました。

ソフトバンク 花咲徳栄高校 井上の交渉権獲得

ソフトバンクは、埼玉の花咲徳栄高校の井上朋也選手を2回目の1位で指名し、交渉権を獲得しました。

埼玉の花咲徳栄高校の井上選手は高校通算50本のホームランを打った右投げ右打ちの内野手です。
1年夏から外野のレギュラーとして甲子園出場を果たし、2年夏の甲子園では4番に座り甲子園通算で13打数5安打、打率3割8分5厘をマークしました。
2年秋からはサードにポジションを転向し、ことし夏に甲子園で開かれた交流試合にも出場し、パンチ力のあるバッティングが評価されていました。

花咲徳栄高校の井上選手は、「指名された瞬間は、心臓がドキドキしていましたが 時間がたつにつれほっとしています。高い評価をしていただいたので こたえられるよう頑張りたいです」と喜びを語りました。
そのうえで、「将来的には3割・30本がコンスタントに打てる選手になりたいです」と抱負を語り目標とする選手は、ソフトバンクの内川聖一選手をあげていました。

ソフトバンクの工藤公康監督は交渉権を獲得した井上選手について「非常に能力が高い選手を指名できてうれしい。大きな選手になるように育てていきたいし、いずれはチームの中軸を任せられるよう、できることをしていきたい」と話していました。また、「井上くんと同じサードには松田宣浩選手がいて彼はチームを明るくしてくれる。いつかは井上くんにもチームを引っ張ってくれるような役割も期待している」と話しました。

ロッテ 法政大 鈴木の交渉権獲得

ロッテは、法政大の鈴木昭汰投手を2回目の1位で指名しヤクルトと競合しましたがが、抽せんの結果、ロッテが交渉権を獲得しました。

法政大の鈴木投手は最速152キロの伸びのあるストレートとキレのあるスライダーが持ち味の左ピッチャーです。
茨城の常総学院では甲子園に春夏合わせて3回出場し、3年夏にはベスト8に進みました。
法政大では3年秋のリーグ戦で7試合の登板して防御率0.56をマークしたほか新型コロナウイルスの感染拡大による自粛期間中に体を鍛え直してボールのスピードが増しました。

法政大の鈴木投手は「小さいころからの夢だったのでうれしいが正直まだ実感はわいていない。自分の一番の武器はストレートで、右バッター、左バッター関係なく勝負できるところが持ち味だと思う。1年目からしっかり1軍に定着し、チームの勝利に貢献できるピッチングをしたい」と話していました。

2回目の1位指名で2球団が競合し鈴木投手の交渉権を獲得したロッテの井口資仁監督は「引き当てたというか、残ったくじだったが、残っていてくれてよかった。左で先発ができるピッチャーを1位で考えていたので、予定どおりというか、マッチする選手だ。まっすぐで押すピッチングを期待したい」と話していました。

西武 桐蔭横浜大の渡部の交渉権獲得

西武は、桐蔭横浜大の渡部健人選手を2回目の1位で指名し、交渉権を獲得しました。

桐蔭横浜大の渡部選手は力強いバッティングが魅力の、右投げ右打ちの内野手です。
高校時代は甲子園の出場はありませんでしたが、大学では1年の春から4番を打ち、神奈川大学野球のリーグ戦では通算18本のホームランを打ってベスト9にも2回選ばれました。1メートル76センチ、112キロの体格から繰り出すパワフルなスイングが持ち味です。

渡部選手は、「すごくびっくりしている。まだ実感がない。ここがゴールではなくやっとスタートラインに立ったと思う」と喜びを語りました。
そのうえで「山川穂高選手や中村剛也選手のいるチームで非常にうれしい。2人のようにホームラン王を狙いたい。長打力をアピールして1軍に定着したい」とチームでホームラン王を獲得した経験のある選手の名前をあげて意気込みを語りました。

西武の辻発彦監督は「映像で見ただけだが、中村剛也選手『おかわり君』に似たバッターで、動きもよく、柔らかさの中に長打力もある。いずれはレギュラーになって、チームの中軸を担ってほしいし、早く中心として活躍してくれるのを楽しみにしている」と話していました。

楽天 抽せんで早稲田大 早川の交渉権獲得

最速155キロの早稲田大の早川隆久投手はヤクルト、楽天、西武、ロッテの4球団から1位で指名され、抽せんの結果、楽天が交渉権を獲得しました。

早川投手は最速155キロのストレートと多彩な変化球をコントロールよく投げ込む完成度の高い左ピッチャーです。
千葉の木更津総合高校では甲子園に3回出場し、3年夏には2試合連続で完封勝利をあげてチームを初のベスト8に導きました。
また18歳以下のアジア選手権の日本代表に選ばれるなど、当時から注目を集めていました。早稲田大では1年春からリーグ戦のマウンドに上がり、3年生の時には大学日本代表のメンバーに入りました。
ことしのリーグ戦で最速155キロをマークしたほか、17個の三振を奪って完投するなどプロ野球のスカウトからは「大学ナンバー1の左ピッチャー」と高く評価されていました。

早川投手は、大学の授業を受けたあと、午後8時から西東京市にある野球部の室内練習場で会見を行いました。
学生服姿の早川投手は、「4球団から1位指名をもらい、そのように評価されていることについて素直にうれしい。『プロとしてスタート地点にやっと立てた』というそれだけなので、ここからが勝負だという気持ちだ」と引き締まった表情で話しました。
楽天の印象については「投手陣も打撃陣も強力なので、チームの一員として1年目から活躍できるよう頑張りたい」と述べました。
そのうえで、「大学の4年間で培った速球を持ち味に変化球も丁寧に投げ分けてゲームメイクしていきたい。新人王を狙いたい」と意気込んでいました。

4球団による抽せんで早川投手の入団交渉権を獲得した楽天の三木肇監督は、「ことしのナンバーワンのピッチャーなので、交渉権を獲得できて本当にうれしい。楽天のユニフォームを着て投げている姿を早く見てみたい」と笑顔を見せていました。
そのうえで「チームのエースはもちろん、日本のプロ野球、世界を代表する選手に成長してもらいたい」と大きな期待を寄せていました。

日本ハム 苫小牧駒沢大 伊藤を単独1位指名

日本ハムは、苫小牧駒沢大の伊藤大海投手を単独で1位で指名し、交渉権を獲得しました。

苫小牧駒沢大の伊藤大海投手は最速156キロのストレートと多彩な変化球が持ち味の完成度の高い右ピッチャーです。
北海道の駒大苫小牧高校では、春のセンバツに出場し完封勝利をあげました。高校卒業後、駒沢大に進みましたが、1年秋に中退し、地元の苫小牧駒沢大に入り直しました。
リーグの規定により、1年間の公式戦の出場停止期間を経て、2年春からリーグ戦に出場し、チームを8シーズンぶりのリーグ優勝に導きました。
また大学の日本代表に選ばれ、去年の日米大学野球選手権では抑えとしてチームの優勝に貢献しました。

た苫小牧駒沢大学の伊藤投手は大学で記者会見し、「ファイターズファンなので北海道で頑張れることをうれしく思う」と話し、喜びをあらわにしました。
駒大苫小牧高校を卒業後に進学した東京の大学を1年秋で中退し、北海道の苫小牧駒沢大学に入り直した伊藤投手は「大学も一度戻ってきて北海道でやり直した人間として 北海道の地でまた頑張れるというのはすごくありがたい」と話しました。指名を受けた日本ハムについては「小さいころからテレビでファイターズの試合を見ることが多かった。明るいチームで、勝ちにいくのが印象的です」と話しました。
また「野球人として、人間として魅力のある、応援される選手になりたい。一日でも早く認められて試合に出られるように頑張り、新人王を取りたいです」と抱負を語りました。

伊藤投手を単独で1位指名し、交渉権を獲得した日本ハムの栗山英樹監督は、オンラインでの取材に応じ、「北海道出身ということで、縁があると感じ、絶対に欲しいと思っていたので、取れて本当によかった。北海道からこういう選手が出てきてくれるのを何年も待っていた。指名できて、最高だ」と笑顔で話していました。
そのうえで、「チームとして先発もそうだが、勝ちきるために大切にしている中継ぎから抑えまでの流れをもう1回確立していかないといけない課題がある。伊藤投手は先発、抑えと両方とも可能性がある投手なので課題解決をするうえでぴったりな選手だと思って指名した。絶対にチームの優勝に貢献してくれると信じている」と即戦力としての期待を寄せていました。

オリックス 福岡大大濠高校 山下の交渉権獲得

オリックスは、福岡大大濠高校の山下舜平大投手を2回目の1位で指名し、交渉権を獲得しました。

福岡大大濠高校の山下投手は1メートル90センチ近い長身から投げ込む最速153キロのストレートが持ち味の右ピッチャーです。
高校では監督のアドバイスを受け、中学生の時に投げていた多彩な変化球を封印してカーブだけを追求し、大きく曲がるよう磨いてきました。
8月に甲子園で行われた、高校3年生の合同練習会では150キロをマークするなど、対戦した5人のバッターから、3つの三振を奪い存在感を示しました。

山下投手は指名を受けて記者会見し「オリックスは投手も野手も偉大な選手がいるチームなのでいろんな経験をして吸収していきたい。大谷翔平選手に憧れている。球速165キロの目標を持って練習していきたい」と話していました。

オリックスの中嶋聡監督代行は、山下投手の交渉権を獲得したことについて「ほっとしている。山下投手はスケールが大きくすばらしいピッチャーだ。来年すぐにではないが、将来エースになる。スケールの大きさをそのままチームで出してほしい」と話していました。

各球団の2位指名は

プロ野球のドラフト会議で2位指名を受けた選手は次のとおりです。
セ・リーグです。
▽巨人:東海大の山崎伊織投手
▽中日:日体大の森博人投手
▽阪神:JR東日本の伊藤将司投手
▽DeNA:中央大の牧秀悟選手、
▽広島:天理大の森浦大輔投手、
▽ヤクルト:東北福祉大の山野太一投手

パ・リーグです。
▼ソフトバンク:横浜商業の笹川吉康選手
▼ロッテ:兵庫・明石商業の中森俊介投手
▼西武:NTT東日本の佐々木健投手
▼楽天:法政大の高田孝一投手
▼日本ハム:中央大の五十幡亮汰選手
▼オリックス:岐阜・中京高校の元謙太選手