製油所耐震化 複数が最大地震想定せず 会計検査院の調査

東日本大震災で製油所が被害を受けガソリン不足が深刻化したことを教訓に、国が補助金を出して各地で耐震化の事業が行われていますが、複数の製油所が想定される最大クラスの地震よりも低い基準で対策を進めていたことが会計検査院の調査で分かりました。

東日本大震災では、製油所が被害を受けてガソリンなどの石油製品の出荷が止まり、自治体の庁舎の非常用電源や、消防などの緊急車両の燃料が不足する事態となりました。

このため、国は、南海トラフの巨大地震や首都直下地震など、大規模な災害が起きた時に石油を安定供給するため、石油会社に補助金を出して製油所の地震・津波対策を進めています。

会計検査院が、補助金を受けている石油会社10社の20の製油所を調べたところ、12の製油所が想定される最大クラスの地震よりも低い基準で対策を進めていたことが分かりました。

国の検討会が公表している最新の地震データを用いていなかったり、複数のデータがあった場合、値が小さい方を採用したりしていたということです。

会計検査院は、事業を所管する資源エネルギー庁がどういった基準を用いるか明確に示していなかったとして、最新のデータや最も条件の厳しい想定を採用するなど、石油会社への指導を求めました。

資源エネルギー庁は、「指摘を受け対応を検討したい」としています。