青森 弘前市 新型コロナ 感染リスク高い場所への外出避けて

青森県は、弘前市の接待を伴う飲食店でクラスターが発生するなど、新型コロナウイルスの感染者が増えているとして、県民に対し感染リスクの高い場所への外出は避けるよう協力を求めました。

青森県では、弘前市の接待を伴う飲食店でクラスターが発生し、従業員や利用客だけでなく、利用客の職場などにも新型コロナウイルスの感染が広がっています。

26日、県庁で開かれた会議で三村知事は「検査を受けていない人などが身近な人に感染させている可能性があり、隠れた陽性者が感染源になり得る状況だ」として、心当たりのある人は保健所などに申し出てほしいと改めて呼びかけました。

会議の中で県は県民に対し、感染対策を実施していない飲食店など、感染リスクが高い場所への外出は避けるよう協力を求めました。

また、さらに感染が広がった場合は事業者に対する休業要請や、観光施設などの閉鎖のほか、県民に対して外出自粛の要請などの措置をとることも検討していることを明らかにしました。

三村知事は「クラスターに直接関係する人を把握し封じ込めに向かっているが、感染拡大につながらないよう、症状が出ている人などはぜひ相談してほしい」と述べました。

すべての議員に「自己管理の徹底を」

クラスターが発生した接待を伴う飲食店を訪れていた、青森県議会の議員1人が新型コロナウイルスへの感染が確認されたことを受けて、県議会の森内之保留議長が、青森市内で記者団の取材に応じました。

この中で森内議長は「定例議会の閉会日から、2週間以上たっているため、議員は濃厚接触者には当たらないという定義になる。ただ、個人個人の接触状況はわからないので、すべての議員に『ほかの人にうつさないように行動してもらいたい』と呼びかけた」と述べ、感染を広げないよう議員に対し自己管理の徹底を求めました。

森内議長によりますと、感染した議員からは24日に報告があり、26日朝から議員一人一人に連絡を取って、熱がないかや体調を崩していないかなどの確認を行っているということです。

26日午前の段階では、連絡が取れなかった6人を除いて、体調を崩している人はいないということです。