裁判所 コロナ対策の傍聴席数制限 2分の1程度に緩和へ 最高裁

新型コロナウイルスの感染防止のため、全国の裁判所で傍聴席を3分の1程度に減らす対策を取っていることについて、最高裁判所は、2分の1程度に制限を緩和できるとして全国の裁判所に通知しました。

全国の高等裁判所や地方裁判所などでは、感染防止のため、裁判の当事者や傍聴人などすべての人にマスクの着用を求めているほか、傍聴席は、着席できる席の間隔をおおむね2席空けて席数を3分の1程度に減らす対策を取っています。

最高裁判所は、感染対策の専門家に裁判所を視察してもらい意見を聞くなどした結果、傍聴席の制限を緩和できるとして26日全国の裁判所に通知を出しました。

それによりますと、一般の傍聴席ではマスクを着用し、同じ方向を向いて発言せずに座っていれば感染のリスクは低いとして、傍聴席の制限を現在の3分の1程度から2分の1程度に緩和できるとしています。

また、飛まつ感染の防止策として、フェイスシールドではなく、マスクの着用を求めるとしています。今後、全国の裁判所で傍聴席の制限が緩和されることになります。