ハロウィーンどう過ごす?

ハロウィーンどう過ごす?
もうすぐハロウィーンですが、皆さんはどう過ごしますか?コロナ禍で“3密”を避ける必要があるため、ことしのハロウィーンは例年と違う形になりそうです。「トリックオアトリート」と言いながらお菓子を求める姿は見られなくなるかもしれませんが、新しい形でオバケやカボチャを楽しもうという動きが広がっています。(おはよう日本ディレクター 梅田隆之介)

去年のハロウィーンは密だった

去年の10月31日、ハロウィーン当日の様子をいま見ると、大変な“密”状態です。

渋谷には仮装した大勢の若者たちが集まるのが恒例となっていて、渋谷駅前のスクランブル交差点周辺は身動きが取れないほど混雑していました。ことしは一変します。渋谷区の長谷部区長は10月22日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、「渋谷に来ることは自粛してほしい」と異例の呼びかけをしたのです。

その渋谷で聞いてみると「まだ特に予定はないです。ことしはコロナがあるからあんまり出かけちゃいけないかな」とか「人混みがちょっと怖いので、なかなか行けないな」という声が聞かれました。

バーチャル渋谷

渋谷区がリアルに集まらない形として参加を呼びかけているのが「バーチャル渋谷 ハロウィーンフェス」というオンラインのイベントです。インターネット上に渋谷の街をそのまま再現した空間で行われます。渋谷区の外郭団体などがことし5月に「バーチャル渋谷」をオープンさせ、パソコンやスマートフォンなどからアクセスできます。アバターと呼ばれる自分の分身を操作して、他の参加者と会話をしたり、写真を撮ったりして楽しむことができます。
10月26日から31日までの期間、オンラインでアバターの仮装コンテストや謎解きゲーム、お笑い芸人のライブや音楽フェスティバルが開かれます。一般社団法人渋谷未来デザインの長田新子さんは「ステイホーム」ならぬ「ステイバーチャル」を推奨します。
長田さん
「“バーチャル渋谷”は渋谷に来なくても自宅から楽しむことができます。アプリをダウンロードすれば簡単にアクセスできるので意外と難しくなく、小さい子どもから年配の方まで使われています。ことしのハロウィーンは“ステイバーチャル”ということで楽しんでいただければと思います」。

カボチャのフェイスシールド登場

感染対策にも変化が出ています。埼玉県新座市にある印刷会社が開発したのは、ハロウィーン仕様のフェースシールド。種類はカボチャやオバケなど50種類以上あります。
私もカボチャのフェースシールドを試してみましたが、メガネの上からでもつけることができ、違和感を感じませんでした。
新聞のチラシやマークシート型の注文書など、これまでの印刷の受注は減っているということです。先行きに対する不安から新商品を開発しようと試行錯誤。印刷できる製品の幅を広げようと、フィルムへの印刷に対応した新型のプリンターも去年導入しました。
製品誕生のきっかけは、マスクやフェースシールドが品薄になっていた時期に、同業他社がフィルム印刷を活用しフェースシールドを作っていることを知ったことだと言います。

子どもがつけて楽しい製品を作りたいとかわいいデザインのものを作り、ハロウィーン用のフェイスシールドも作ることを思いついたそうです。学校からまとまった注文も入り、新たな活路として期待を寄せています。
津川社長
「ペーパーレスの流れで受注が伸び悩み、自分たちで新たな製品を作っていこうと会社として動いてきました。新型コロナ対策が求められる中、世の中に貢献できる商品ができないか考え、フェースシールドにたどりつきました。フェースシールドは堅いというかキツいというか、そういうネガティブなイメージを払拭できるような、楽しいデザインで感染対策ができるんじゃないかと思ったのです」

“おうちハロウィーン”需要を取り込め

せっかくカボチャのフェースシールドを用意したら、誰かに見せたくなりますが、ことしは自宅で楽しむ少人数のホームパーティが増えるとみられます。

楽天インサイトがことし9月に実施したアンケート(20歳~69歳の1000人を対象にインターネットで実施)によりますと、ハロウィーンについて「特に予定はない」と「未定」が合わせて80.6%でした。

一方、「予定あり」のうち、「自宅でパーティを開く」と答えた人たちが去年よりも10ポイント余り増えて30.4%だったということです(複数回答)。
そこに着目したのがケータリングを手がける会社。日頃から職場の懇親会やホームパーティーなどのケータリングサービスをしています。去年のハロウィーンでは大皿で提供していたものを、ことしは、個別に包装しています。さらに、いま利用が伸びているのが、同じメニューを複数の人のところに届けるサービス。

オンラインで飲み会をする人たちが離れた場所で、一緒に楽しむことができます。企業からオンラインでの懇親会の利用もあるそうです。この会社の綿貫貴大さんは非対面でのコミュニケーションの機会の需要を取り込んでいきたいといいます。
綿貫さん
「コロナ禍のため、パーティーをやりたいけれどもなかなか今はできない現状があります。以前のようなパーティーのあり方は一定数残ると思いますが、リモートやオンラインはどんどん成長し増えていくと思います。いままでですとハロウィーンは対面で皆さんが楽しむようなイベントでありましたが、これからは非対面、もしくは会わなくても楽しめるようなイベントのあり方に変わってくるのではないかと予測をしています」

工夫で楽しく

ほかにもホテルの敷地内で謎解きゲームが楽しめるハロウィーンの宿泊プランや、仮装した姿の動画を投稿しオンラインでコンテストが開かれる川崎市の取り組みなどもあります。

日本記念日協会の推計によりますと、去年のハロウィーンの市場規模は約1155億円。バレンタインデー(約1260億円)や母の日(約1205億円)に次ぐ大きさです。

今やすっかり秋の風物詩となったハロウィーン。ことしは、外出せずに自宅などで楽しんではいかがでしょうか。
おはよう日本ディレクター
梅田 隆之介
仙台局を経てこの夏から現所属