コロナで需要減 シンガポール航空が旅客機で機内食レストラン

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で航空需要が激減するなか、シンガポール航空は、世界最大級の旅客機を使って機内食を提供するレストランの営業を始めました。

シンガポール航空は、国際線しか運航しておらず、ほとんどのフライトが運航中止となっている影響で、ことし6月までの3か月で800億円を超える赤字となり、グループ全体のおよそ15%にあたる4300人の人員削減を決めるなど苦しい経営状態が続いています。

これを受け、航空事業以外で売り上げを確保しようと世界最大級の旅客機、エアバス社のA380型機を使って機内食を提供するレストランの営業を24日から期間限定で始めました。

初日の24日は空港に駐機した大型機を多くの人たちが訪れ、エビや魚をふんだんに使った香辛料たっぷりのマレー料理や、すずきの西京焼きといった日本料理などが出され客室乗務員が手際よく配膳していました。

価格は、席の種類によって異なりますが、日本円にして、4000円から5万円ほどとなっています。

このほか、待合ロビーでは、歴代の客室乗務員の制服が披露されたほか、客室乗務員と記念写真を撮ることができるブースなどが設けられ、家族連れなどでにぎわっていました。

レストランを訪れた20代の男性は「飛行機が飛んでいるのをイメージしながら食事を楽しみました」と話していました。