みこしは担がずトラックで 宇都宮の「菊水祭」コロナ予防で

豪華なみこしが練り歩く宇都宮市の伝統の祭り「菊水祭」が、新型コロナウイルスの感染予防のため、みこしをトラックに載せる形で行われました。

毎年10月に行われる、宇都宮市にある二荒山神社の「菊水祭」は、江戸時代から続く伝統の祭りで、例年およそ200人の行列がみこしを担いで市の中心部を練り歩きます。

ことしは新型コロナの影響で参加者を50人に制限するとともに、みこしをトラックに載せる形で行われました。

みこしを載せたトラックが神社を出発すると、参加者も車に分乗してゆっくりとした速度で市内を回りました。

例年は、沿道に多くの人が集まりますが、24日は人がまばらで寂しい祭りとなりました。

毎年祭りを見るという地元の60代の女性は「工夫した形で祭りを開いてもらったことに感謝している。毎年、みこしを見ないと秋が来たという気がしないので見られてよかった」と話していました。

氏子総代の齋藤高蔵さんは「例年とは異なる形ですが開催できてよかった。新型コロナウイルスが早く終息することを祈りたい」と話していました。