都民の都内旅行補助事業 きょうから開始 バスツアーにぎわう

東京都が都民の都内での旅行に対し独自に補助する事業が24日から始まり、都内を巡るバスツアーはにぎわいを見せていました。

東京都は、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた観光業の回復に向けて、都民の都内での旅行に対し、1人当たり1泊5000円、日帰りでは2500円を独自に補助します。

事業の適用は24日から始まり、このうち「はとバス」の東京駅前の乗り場は、予約客でにぎわいました。

このツアーは中央区の浜離宮恩賜庭園を訪れ、クルーズ船で昼食を食べたあと渋谷の高層ビルの展望台を巡るプランで、通常1万1800円ですが、「Go Toトラベル」を併用するとおよそ半額の5170円になります。

「はとバス」によりますと、24日に参加したツアー客28人全員が都の事業を使ったということで、本人証明書を見せて都民かどうか確認を受けたあと検温と消毒をして、バスに乗り込んでいました。

夫婦で参加した東京・国分寺市の60代の男性は「予約を取るのが大変でしたが、参加できてうれしいです。まだ行ったことがない場所に安く行けるので楽しみたいと思います」と話していました。

「はとバス」広報室の山本雄太課長は「新型コロナの影響で厳しい状況が続いているのでこれを機に売り上げ回復につなげたい」と話していました。