フランス 教員殺害事件受けテロ対策強化

フランスで、イスラム教の預言者の風刺画を生徒に見せた教員が刃物で殺害された事件で、教員がSNSで非難されたことが事件につながったとみられることから、政府は、テロをあおる投稿への監視を強めるなど、対策を強化すると発表しました。

パリ近郊で今月16日、中学校の男性教員が男に刃物で殺害された事件では、教員が表現の自由について教える際にイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を見せたことを生徒の保護者がSNS上で名指しで非難していて、検察は、容疑者の男が保護者の投稿に直接影響を受けたという見方を示しています。

この事件を受けて、カステックス首相は23日、同様の事件の再発を防ぐための対策を発表し、教員に対して不当な圧力をかける言動や、インターネット上に個人情報を流して、教員の命を危険にさらす行為を処罰するとしていて、今後、法制化に向けた手続きを進めるとしています。

さらに、今回の事件のようにインターネット上でテロをあおる投稿などが広がるのを防ぐため、パリの検察当局に専門の部署を設けて、監視を強めるとしています。

フランスでは、「表現の自由」を教える教員が事件の影響で萎縮することが懸念されていて、政府として教員を守る姿勢を示すことで教育現場の不安を和らげる狙いがあるとみられます。