「ウイルス感染の怖さ感じる」強化指定選手の半数以上 JOC調査

JOC・日本オリンピック委員会は新型コロナウイルスの選手への影響を調査したアンケート結果を公表し、緊急事態宣言が解除されたあともオリンピック強化指定選手の半数以上が「ウイルス感染への怖さを感じている」と回答しました。

JOCは、新型コロナウイルスの感染拡大で選手たちがどのような影響を受けたかを知るために選手たちにアンケートを行い、23日、競技団体の強化担当者などによる会議で結果を報告しました。

アンケートは、夏と冬のオリンピックの強化指定選手1693人を対象に行われ、このうち995人が回答しました。

それによりますと、緊急事態宣言の期間中、選手のおよそ7割が練習に大きな制限があったと回答し、その要因としては、トレーニング施設が使えなくなるなどの「場所がなかった」が最も多く、次に「人目が気になった」という理由が続きました。

また、アンケートでは緊急事態宣言が解除された5月下旬以降も半数以上の選手が「ウイルス感染への怖さを感じている」と回答したことがわかりました。

選手たちからは継続してウイルスに関する情報や大会の開催に関する情報の提供を求める声があがったということです。

JOCの尾縣貢選手強化本部長は「アスリートが、どのように困っているかがわかった。今後、トレーニングの環境をどう作っていくかなど、しっかり考えたい」と話し対策を強化していく考えを示しました。