成田空港 使用料減額へ 国内線着陸料全額免除など航空会社支援

新型コロナウイルスの影響で経営環境が悪化している航空会社を支援するため、成田空港会社は、国内線の着陸料を全額免除することなどにより、空港の使用料を減額することになりました。

成田空港では、新型コロナウイルスの影響でことし4月から9月末までの国際線と国内線を合わせた利用者は135万8000人余りと過去最低となりました。

成田空港会社は、利用者の減少で経営環境が悪化している航空会社への支援策として航空会社が支払う空港使用料を減額することを決めました。

このうち国内線は旅客便の着陸料を全額免除します。

また国際線は着陸料をおよそ3割減額することにしています。

こうした措置は成田空港の利用者数が一定程度、回復するまで継続するとしています。

国土交通省によりますと、新型コロナウイルス対策で国内の民営の空港で空港使用料が減額されるのは初めてだということで、成田空港会社は今年度中に総額およそ20億円の支援を見込んでいます。

成田空港会社の田村明比古社長は「航空会社と手を携えて1日も早い旅客便の回復を図っていきたい」と話しています。