大規模減便続く日本航空 パイロットがりんご収穫ボランティア

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、大規模な減便が続く日本航空のパイロットたちが、りんごの生産量日本一の青森県を訪れて、収穫作業をボランティアで手伝っています。

ボランティアをしているのは、関東地方に住む日本航空のパイロット5人で22日は、このうち3人が、青森県弘前市のりんご農家、成田達也さん(55)のりんご園を訪ねました。

今は「王林」の収穫期を迎えていて、3人のパイロットたちは、マスクを着用し、手洗いをしたうえでりんご園に入りました。

そこで実のもぎ取り方を教わったあと、りんごに傷を付けないように丁寧に収穫していきました。
パイロットの有志たちは、新型ウイルスの影響で大規模な減便が続く中、地域が元気になるような手伝いをしたいと、日本航空青森支店の仲介でりんご農家を紹介されていて、今月1日から交代で青森県を訪れて5日間ずつ、ボランティアをしているということです。

成田さんは「まさかパイロットの人に手伝ってもらうとは思ってもみませんでしたが、忙しい時期なので、とても助かります」と話していました。

発起人のパイロット小山浩司さんは「減便で地上待機時間が増えたので、人手不足で困っている農家の手伝いを思い立ちました。りんごの栽培は人手がかかると実感したので、来年以降も活動を続けたいです」と話していました。