国際

アメリカ 「超過死亡」約30万人 新型コロナ影響 CDC発表

アメリカCDC=疾病対策センターは、ことし1月末から今月はじめまでの間に、アメリカで統計などから予想される死者数を、実際の死者数が上回る「超過死亡」が、およそ30万人に上るとする報告を発表しました。新型コロナウイルスによる死者が3分の2を占めますが、CDCは、ほかの病気で死亡したケースなど、間接的な影響についても調べる必要性を指摘しています。
CDCが20日に発表した報告によりますと、アメリカで、ことし1月26日から今月3日までの間に、統計などから予想される死者数を実際の死者数が上回る「超過死亡」は29万9028人でした。

このうち新型コロナウイルスの感染による死者は、およそ3分の2にあたる19万8081人で、ニューヨークを中心に感染が拡大した4月上旬、急速に増えました。

死者数を年代別に見ると、25歳から44歳が、過去5年間の平均値に比べて26.5%と最も増えたほか、人種別では、ヒスパニックや黒人の増加率が特に高く、マイノリティーが新型コロナウイルスの影響を受けやすいことを改めて裏付けています。

CDCの幹部は、21日の会見で「ことしは循環器系の疾患などによる死者も増えていて、新型コロナウイルスとの関連も考えられる」と述べ、ほかの病気で死亡したケースなどについても、新型コロナウイルスの間接的な影響を調べる必要があると指摘しました。

特集

データを読み込み中...
データの読み込みに失敗しました。