災害時に役立つ製品を展示 コロナ感染防止に注目 東京 江東区

災害時に役立つ製品を展示 コロナ感染防止に注目 東京 江東区
災害時に役立つ製品の展示会が21日から都内で始まり、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、避難所などでの感染を防ぐ機能を備えた製品に注目が集まっています。
東京 江東区で開かれている展示会には、国内のおよそ170社が扱う災害時に役立つ製品や防災グッズが紹介さています。

ことしは、いわゆる「3密」の環境になりやすい避難所などでの感染症の拡大を防ぐ機能を備えた製品が注目されています。

このうち、愛知県の企業が作ったシートで囲った小部屋は、換気扇とダクトがついていて、部屋の中の空気を避難所の外に排出できます。

2人用の製品では1時間に15回空気を入れ替えて避難所などの内部へのウイルスの飛散を防ぐということで、自治体や病院などからの問い合わせが相次いでいるということです。

また、都内のベンチャー企業が開発したのは水道設備がない場所でも、水を繰り返し使える「手洗い器」です。

ドラム缶のような形の装置には、20リットルの水をためることができ、蛇口から水が出て手を洗うことができます。

使った水は、ウイルスより小さい穴のあいたフィルターで浄化され、繰り返し使うことができるということです。

合わせて、スマートフォンを深紫外線で除菌する機能も備えています。

この装置を開発した「WOTA」のマーケティング責任者の市橋正太郎さんは「コロナ時代の災害では避難先など人が密集する場所での手洗いが重要になるので、自治体の施設や商業施設などさまざまなところで活用してほしい」と話していました。

この展示会は東京ビッグサイトで23日まで開かれています。

避難所の感染症対策が課題に

災害時に、新型コロナウイルスの感染をおそれて、避難所に行くのをためらう人が相次ぐ可能性を示す調査結果もあり、避難所の感染症対策は喫緊の課題となっています。

この調査は、NPO法人の「CeMI環境・防災研究所」がことし4月、災害で避難した経験がある10代から70代の5000人余りを対象に行いました。

新型コロナウイルスの感染拡大が災害時の避難に影響するか尋ねたところ、「影響する」が73.3%、「影響しない」が12.9%、「わからない」が13.8%となりました。

「影響する」と答えた人に、どう避難行動を変えるかを聞いたところ、「マイカーなどを使って車中泊避難をする」が41.7%、「避難所に行くが、様子を見て避難先を変える」が39%、そして、「自治体が指定する避難所に行かないようにする」と答えた人が21.8%に上りました。

今回の調査結果を踏まえて、研究所では、避難所での感染症対策や、ホテルや知人宅など避難所以外での避難先の確保などが喫緊の課題になっているとしています。