新型コロナ 入国制限のタイ 7か月ぶり観光客受け入れ再開

新型コロナ 入国制限のタイ 7か月ぶり観光客受け入れ再開
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タイでは、新型コロナウイルス対策として海外からの入国を制限し、外国人観光客はゼロが続いていましたが、20日、感染リスクの低い一部の国や地域に限って、7か月ぶりに受け入れを再開しました。
タイでは、感染防止のため、外国人の入国を厳しく制限していてその結果、感染が確認される人は1日10人以下となる日が続いています。

一方で、外国人観光客は4月以降ゼロが続き、主要産業の観光業が大きな打撃を受けていることからタイ政府は、限定的に受け入れを再開しました。

20日は、特別ビザの発行が認められた中国からのおよそ40人がバンコク近郊の空港に到着し、7か月ぶりに外国人観光客が入国しました。

ただ、入国が認められるのは感染リスクが低い一部の国や地域に限られるうえ、2週間の隔離が義務づけられていて、観光客は荷物の消毒を受けたあと、専用のバスで隔離先に向かいました。

日本はいまのところ特別ビザの発行の対象国とはなっておらず、タイ政府は今後の感染状況しだいで検討するとしています。

観光業界も受け入れ再開に期待していて、バンコクの有名寺院に近い貸衣装店で働く女性は「もっと観光客を受け入れてほしい。コロナは怖いが収入がなくなるほうがもっと怖い」と話していました。

ヨーロッパなどでは移動制限の緩和後に感染が再び拡大した国もあり、感染を防ぎながらどう観光業を支えるかが各国共通の課題となっています。