トランプ大統領 コロナ感染対策の中心人物を批判 米メディア

トランプ大統領 コロナ感染対策の中心人物を批判 米メディア
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アメリカのメディアは、トランプ大統領が新型コロナウイルスの危険性を軽視し、感染対策の中心人物であるファウチ博士を厳しく批判したと報じました。大統領選挙まで2週間となる中、国民の信頼が厚いファウチ博士を攻撃したトランプ大統領に対し、民主党のバイデン氏は批判を強めています。
アメリカでは、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になっていて、10月16日には1日の感染者が7万人を超えるなど、これまでで最悪だったことし夏の水準と並んでいます。

こうした中、トランプ大統領は19日、西部アリゾナ州で演説し、「CNNなどのテレビをつければコロナ、コロナ、コロナばかりだ。メディアは人々に投票に行かせないようにしている」と述べました。

また、アメリカのメディアは、トランプ大統領がこの演説に先立って行われた陣営の会議で新型コロナウイルスについて、「国民は『どうでもいいからもう放っておいてくれ』と言っている。ウイルスにうんざりしているからだ」と述べ、感染対策を軽視するかのような発言をしたと報じました。
そのうえで、トランプ大統領が「人々はファウチ博士などの愚か者に飽き飽きしている。もし、彼の言うことを聞いていたら死者は50万人に上っていた」と述べたとしています。

ファウチ博士は、トランプ政権の対策チームの中心メンバーで感染対策の第一人者です。

大統領選挙まで2週間となる中、トランプ大統領が、国民の信頼が厚いファウチ博士を攻撃したことについて、民主党のバイデン氏は声明を出し「人々が飽き飽きしているのはウイルスに関するあなたのうそについてだ」として批判を強めています。