沖縄県の養殖場で「バナメイエビ」大量に死ぬ 国内初の伝染病

沖縄県の養殖場で「バナメイエビ」大量に死ぬ 国内初の伝染病
沖縄県大宜味村にある養殖場で、エビが大量に死んでいるのが見つかり、検査の結果、まん延すると養殖業に重大な損害を与えるおそれがあるとして、国が定める伝染病と確認されました。この伝染病の国内での発生は初めてで、県は養殖場のエビをすべて処分することにしています。
沖縄県によりますと、沖縄県大宜味村にある養殖場では、タイから輸入した「バナメイエビ」10万尾を、ことし8月から養殖していましたが、先月上旬ごろから大量に死に始め、今月8日には2000尾にまで減っていました。

県と国が検査をしたところ、まん延すると養殖業に重大な損害を与えるおそれがあるとして、国が法律で定める水産物の「特定疾病」の「急性肝すい臓え死症」と確認されました。

国内での発生は初めてだということです。

県は、養殖場の残りのエビを焼却処分するとともに、作業員や機具の消毒を徹底し、感染拡大を防ぐことにしています。

また県は、ほかの養殖場でも希望があれば検査を受けられるようにするとしています。

日本水産資源保護協会によりますと、バナメイエビなどがかかる「急性肝すい臓え死症」は死亡率が非常に高いことが特徴で、過去には、この疾病が原因でタイでの生産量が半減し、世界的にエビの価格が高騰したこともあったということです。

官房長官「沖縄県と連携し防疫措置を徹底」

加藤官房長官は、午後の記者会見で「沖縄県では疾病が発生した養殖場で、エビの処分や水槽などの消毒を実施し、エビの移動の禁止などの、まん延防止措置を講じており、農林水産省では沖縄県に対し、必要な技術的支援を実施している。引き続き、農林水産省において防疫措置を徹底するよう、沖縄県と連携して取り組んでいく。なお、この疾病は人への感染事例は報告されていないと聞いている」と述べました。