新たな「置き配」の実証実験 住宅地の電柱に宅配ボックス 京都

新たな「置き配」の実証実験 住宅地の電柱に宅配ボックス 京都
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宅配の再配達を減らすことに加え、最近は新型コロナウイルス対策としても注目が集まる「置き配」サービスについて、関西電力は電柱に宅配ボックスを取り付けた新たな「置き配」の利便性を確かめる実証実験を始めました。
この実証実験は、電柱を管理している関西電力が京都府精華町などと連携して19日から始めました。

対象は町内のおよそ900世帯で、電柱3か所に設けられた宅配ボックスは、高さ168センチ、幅41センチ、奥行きが60センチで、荷物を出し入れしやすい高さに設置されています。

宅配便の不在票を受け取った利用者が、コールセンターを通して近くの電柱を指定して、配達業者がボックスに荷物を預け入れる仕組みで24時間いつでも受け取ることができます。

関西電力によりますと、電柱を宅配ボックスに活用する大規模な実証実験が行われるのは、全国でも初めてだということです。

電柱を活用すれば、宅配ボックスに電力を供給できるほか、位置情報を特定でき配達がしやすいなどのメリットがあるということです。

「置き配」は、深刻な人手不足を背景に宅配便の再配達を減らす観点に加え、対面せずに受け取れることから最近は新型コロナウイルス対策としても注目が集まっています。

会社側では課題などを検証したうえでサービスの実用化を目指したい考えです。

「関西電力送配電」企画部の白神有貴さんは「対面を避ける流れの中、今後注目されるのではないか」と話していました。