フランス パリなどで夜間外出禁止措置開始 飲食業界は懸念

フランス パリなどで夜間外出禁止措置開始 飲食業界は懸念
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新型コロナウイルスの感染が再び急速に広がっているフランスでは、感染拡大を抑えるためとして17日、首都パリなどで夜間の外出を禁止する措置が始まりました。影響を受ける飲食業界では先行きに懸念が強まっています。
フランスでは、新型コロナウイルスの感染が特に深刻なパリとその周辺など9つの地域で、17日から少なくとも4週間、午後9時から午前6時までの外出が禁止されました。

パリでは17日、午後9時を過ぎると、有数の観光地、シャンゼリゼ通りでも人の姿はほとんど見られなくなり、街のにぎわいはなくなりました。

パリ中心部にあるレストランは夜の営業開始をふだんより1時間早めたということですが、客は数人で、午後9時前には全員店を出ました。

レストランを経営するマーク・ウィリアムソンさんは「秋になってようやく元に戻ってきたと思ったら衝撃的な事態になってしまった。厳しい状況だ」と話していました。

多くのレストランにとって、夜の営業は売り上げの大半を占めているということで、飲食業界では先行きに懸念が強まっています。
一方で、フランスの新たな感染者は17日には3万2000人を超え、これまでで最も多くなるなど感染拡大は止まっていません。

夜間の外出を禁止する措置で急速に広がる感染を抑えることができるかが、今後の焦点となります。