新型コロナ 専門医の“旅行術”「人の多い東大寺は夜に…」

新型コロナ 専門医の“旅行術”「人の多い東大寺は夜に…」
新型コロナウイルスの感染予防対策として、時間や場所などを人とずらした旅行が注目されています。新型コロナウイルスの治療にあたる医師は、こうした工夫で「感染のリスクを下げながら、旅行を楽しんでほしい」と話しています。
新型コロナウイルスの影響で、旅行を楽しむ際には感染予防対策を意識することが求められる中、時間や場所などを人とずらして人と人との接触や感染のリスクを極力減らすなど、工夫をしながら楽しむ旅行が注目されています。

これについて、新型コロナウイルスの患者の治療に当たる国立国際医療研究センターの忽那賢志医師は、旅行すること自体が感染リスクを高めるわけではないとして、「感染リスクを高めるのは人と人との接触であり、旅行のしかたを工夫すれば、リスクを最小限に減らすことができる」と話しています。

忽那医師は、みずからもこうした時間や場所をずらした旅行を実践したことがあるということで、
▽旅行の際の工夫としては利用客の少ない始発の列車などで移動することや、
▽日中に混雑する観光地は人が少ない夕方や夜間に訪れ見ることができる範囲で違った魅力を探してみること、
▽それに食事はテイクアウトして屋外で食べたりすることなどが、感染のリスクを下げることにつながるということです。

忽那医師は「私自身、先日、奈良県を旅行した際、昼間は人の多い東大寺は夜に行きました。金剛力士像がライトアップされ、誰もいないところで見ることができて、時間をずらした旅行のだいご味が味わえると感じた。感染リスクを下げながら旅行をする新しい時代のスタイルとしてとてもよいアイデアだと思う」と話しています。