新型コロナ 差別や中傷を防ぐ子ども向け教材を開発

新型コロナ 差別や中傷を防ぐ子ども向け教材を開発
k10012667751_202010170513_202010170516.mp4
新型コロナウイルスに関連した差別や中傷を防ぐため、文部科学省は、学校での指導に活用できるよう啓発動画など子ども向けの教材を開発しました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全国の学校現場でも感染者やクラスターの発生が確認されるなかで、学校への苦情が相次いだり、生徒の写真が拡散されたりと、差別や中傷、不当な扱いを受けるケースも出ています。

こうした中、文部科学省は、新型コロナウイルスに関わる医療従事者や感染した人、その家族などに対する適切な接し方を、改めて学んでもらおうと、差別や偏見を防ぐための教材を開発しました。
教材は、啓発動画と記述式のワークシートで、実際に学校現場で起きた具体的な事例を交えながら、差別的な考えや行動がなぜ生まれるのかや、自分にできることは何か、子どもたち自身が考える内容になっています。

文部科学省の平山直子健康教育・食育課長は「感染症においては、社会が差別や偏見を生んできた歴史があるが、それは、今も私たちの社会の問題として存在している。今回の新型コロナウイルスを1つの考える機会にしてもらいたい」と話しています。

教材は、全国の教育委員会や学校などに届けられるということです。