観光需要の喚起策「Go Toトラベル」では、予算枠がなくなった一部の事業者が一時、割り引きの上限を引き下げました。赤羽国土交通大臣は16日の会見で、上限の割り引きを受けられなかった利用者にはポイントなどで差額が還元されるとして、事業者に確認するよう呼びかけました。

「Go Toトラベル」をめぐっては、予算枠を使い切った一部の旅行予約サイトが割り引きの上限を引き下げる動きが広がり、今月13日、政府が追加の予算を配分する方針を示しました。

これによって、各事業者は割り引きの上限を戻しましたが、それまでの間に予約や宿泊をした人の中には上限にあたる35％の割引率や、1泊あたり最大1万4000円の割り引きを受けられなかったケースもあります。

これについて赤羽国土交通大臣は閣議のあとの会見で「すでに宿泊を済まされた旅行者も含めて、各事業者が差額分のポイントを還元するといった具体的な措置を講じると報告を受けている。旅行者は、各事業者の対応を確認してほしい」と述べ、還元を受けるための方法を事業者に確認するよう呼びかけました。