映画会社大手の中間決算 コロナで売り上げ大幅減

映画会社大手の中間決算 コロナで売り上げ大幅減
大手映画会社のことし8月までの中間決算は、新型コロナウイルスの影響による映画館や劇場の休館で、松竹が94億円の最終赤字となったほか、東宝も最終利益が前の年の同じ時期を80%以上下回る大幅な減益となりました。
松竹が15日発表したグループ全体のことし8月までの中間決算は、売り上げが197億円と去年の同じ時期と比べて60.8%減少し、最終的な損益が94億円の赤字となりました。

新型コロナウイルスの影響で映画館や劇場の休業が続いたほか、営業再開後も感染対策として、座席数を半分以下に制限したことなどによるものです。

松竹は来年2月までの1年間の業績も175億円の最終赤字を見込んでいて、歌舞伎のネット配信や演劇の映画館での公開など、新たな取り組みで収益改善を図りたいとしています。
一方、東宝のグループ全体の決算は、売り上げが739億円で去年の同じ時期よりも48.6%減少し、最終利益は37億円で83.4%減少しました。

東宝は、映画館の営業再開後に興行収入が50億円を超えるヒット作が出たほか、演劇のライブ配信などが新たな収益源となり、売り上げなどの減少幅は5月までの第1四半期よりも改善しています。

太古伸幸副社長は会見で「演劇のライブ配信が大きな利益につながり、新たなやり方を見つけることができた」と述べました。